現地の物価についてよく日本のニュースでは「アメリカは物価が高くてラーメン1杯がチップ込みで25ドル(約4000円)もする。それでもアメリカ人は気にしていない」といいますが、本当は気にしないのはインバウンドで日本にやってきてハレ消費をするときだけ。日常生活ではアメリカ人も物価の高騰に苦しんでいます。

 その前提でくら寿司USAの一皿3.5ドル(約560円)、客単価27.5ドル(約4400円)は庶民の日常消費という観点で見れば割高です。実際に考えてみるとわかるのですが、この客単価だとひとりあたりの皿数は単純計算で約8皿になります。

 一方でわたしたち日本の消費者の回転寿司の客単価は1500~2000円です。言い換えるとひとり10~13皿程度は食べているのです。

 アメリカ人は実際には日本人と比べて破壊的なくらいの大食いの人が多いです。本当なら20皿ぐらい食べるひとたちが、実際には8皿ほどしか食べていないことから、いかにアメリカでの回転寿司が日常消費とはいえないかが読み取れます。

 結局のところ今のビジネスモデルを前提にすれば、くら寿司はゼンショーが運営する14ドル(約2240円)のテイクアウト寿司などの競争力に押されてしまうと、アメリカ人はとらえている様子です。

くら寿司USAに
今から投資してもいいの?

 そこで考えてみました。「トランプ大統領にあやかって、もう一度、くら寿司USAに投資をしてみるべきかどうか?」についてです。

 まずはプラスの点を挙げましょう。第一にアメリカ市場では寿司は成長産業です。アメリカに渡航する経験が多い立場で申し上げると、現地の寿司の水準は日本の回転寿司ほどは高くない。つまり成長余地が大きいのです。

 第二にくら寿司USAの評価はそれほど高くない。つまり割安株だということです。

 一方でマイナスの点を挙げると、現在のビジネスモデルのままで拡大をしていった場合、収益ではなく資金流出が広がっていくとアナリストが考えているという点。これは現状認識としては正しいでしょう。