原田泰造にシソンヌじろう…日本の朝に芸人が必要なワケ〈風、薫る第45回〉

金持ちと貧乏人が同じ仕事をしてることの尊さ

「むしろ、金持ちの子が同じ仕事をしてることを認めてほしいですわ」

 下賤の者の仕事と言われてきた看護の仕事に就くことで、看護の仕事の認識を改めさせる偉業に挑むことで、結果的にヨシやフユたちへの世間の偏見も覆すことになる。尊いことだとは思うが、言い方が悪すぎる。

 なかなかのパワーワードを発した柳田しのぶ役の木越明さんのコメントを紹介しよう。

「同窓生のみんなが志高く養成所に入所するなかで、しのぶは西洋の本で見たナース服に憧れて養成所にやってきた人です。しのぶは自分に自信がある人間だとは思うのですが、違う価値観を持っている同窓生たちと出会い、共に生活する中で少しずつ変化していく。『看護婦養成所一期生』と自覚することが、しのぶの中の成長の一歩なのかもしれないと感じています。同窓生の皆さんが独特なキャラクターのしのぶを自然と受け入れてくれる。出会ったころのシーンを振り返って改めて、皆さん器が大きいなと思っています」

「同窓生の皆さんが独特なキャラクターのしのぶを自然と受け入れてくれる」「皆さん器が大きいなと思っています」という言葉。演じているほうも、しのぶの言動を受け入れるのがなかなか難しい役だと自覚していたようだ。そういう役を演じるおもしろさや苦労がきっとあるだろう。

 なんだかんだでうまく回り始めたが、直美はりんのように手術介助の実習をしない。

「私は不器用なので」「別の診療科で働いた方が、患者さんのためになると思っています」と自覚していた。

 当初から不器用キャラで、そんなんで看護婦ができるのか?とSNSでは心配されていた。バーンズ(エマ・ハワード)も「人には向き不向きがありますから。命と向き合う看護の仕事は特にそうです」とあっさり受け入れる。

 今後、7人の見習い看護婦が特性を生かして、それぞれの仕事に就いていくことを示唆しているのかなと想像する。

 そんなとき、東雲ゆき(中井友望)が担当している患者・小野田理久(宮地雅子)の容体が急変して……。ここで来週に「つづく」とは人が悪すぎないか。

原田泰造にシソンヌじろう…日本の朝に芸人が必要なワケ〈風、薫る第45回〉