一気に老け込む人には共通点がある。
人生は、思っているよりもずっと短い。限られた時間を「自分第一」で生きるためにはどうしたらいいのだろうか?
その答えが、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』(クリス・ギレボー著、児島修訳)にある。本稿では同書から特別に一部を公開する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

【40歳が境】「一気に老け込む人」の共通点・ベスト1Photo: Adobe Stock

人が老けてみえる理由

「40歳を過ぎて、一気に自分が老けたように感じる」

そう感じる人ほど、見落としていることがある。
それは、年齢そのものよりも、“回復しない疲労”のほうが人を急激に老け込ませるということだ。

若い頃は、多少無理をしても回復できた。
睡眠不足でも動けたし、気合いで乗り切れることもあった。

だが、40歳前後を境に、それまでの“無理の蓄積”が一気に表に出始める。

頭がぼんやりする。些細なことでイライラする。
休日も疲れが抜けない。何をしても楽しく感じない。

それでも、多くの人は「まだ頑張りが足りない」と考えてしまう。
しかし、本当に危険なのは、“赤信号状態”なのに、自覚せず走り続けてしまうことなのだ。

自分の状態を正確に理解しよう

だからまずは、自分がどんな状態にあるのか、正確に理解できるようになろう。

自分の集中と疲労の状態を、「青信号」「黄信号」「赤信号」の3つのゾーンに当てはめて管理しよう。

・青信号:フロー状態またはハイパーフォーカス状態
あなたは効率的かつ効果的に作業している。活力に満ち、目の前の作業に集中していて、生産的である。この状態は、安全に前進できることを示す青信号に似ている。このゾーンにいるときは、思いきり楽しもう。ただし、気を散らすものには注意すること。気がつくと、役に立たないもの、有益でないものに集中力を向けてしまっていることも大いにあり得るからだ。
・黄信号:危険ゾーン
ある程度の作業はこなせるが、疲労や過労の兆候に気づいていない可能性がある。黄信号は、スピードを落とし、休憩を取り、仕事量を見直して、赤信号に落ちてしまわないようにするための警告だ。無理せずにいこう。
・赤信号:限界状態
心身の疲労が蓄積し、生産性が低下している。このゾーンに入っていると思ったら、停止すること。休息し、体力を回復させ、仕事量を見直して、また青のゾーンに戻れるようにしよう。赤のゾーンにいるときに無理をして集中しようとすると、逆効果になる。

この3つのゾーンは、1日のなかでも使い分けられる(例:1時間ものすごく集中して作業する)。しかし、1日全体を「青信号」「黄信号」「赤信号」のいずれかに当てはめて考えるほうが役立つかもしれない。
誰でも普段から、日による調子の違いを感じているのではないだろうか? 調子がいい日、普通の日、簡単なことをするのもつらい日などがあるはずだ。1日を信号の色に例えると、今の自分の状態がわかりやすくなる。それは、自分の調子を長い目でとらえることでもある。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

40代以降は、「頑張れるか」よりも、「ちゃんと回復できているか」のほうが重要になる。
それなのに、多くの人は、赤信号のまま走り続けてしまう。

疲れているのに休まない。
限界なのに「まだ大丈夫」と思い込む。
その積み重ねが、心も体も一気に老け込ませていくのだ。

だからこそ大切なのは、無理を続けることではなく、自分の状態を正確に把握すること。

「今日は青か、黄か、赤か」

それを冷静に見極められる人ほど、年齢を重ねても、無理なく前に進み続けられるのかもしれない。

(本稿は、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の発売を記念したオリジナル記事です)