「老後に後悔しない」ためには何が必要か?
人生は、思っているよりもずっと短い。限られた時間を「自分第一」で生きるためにはどうしたらいいのだろうか?
その答えが、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』(クリス・ギレボー著、児島修訳)にある。本稿では同書から特別に一部を公開する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

「老後に後悔しない」ために、「努力」よりも大切なこと・ベスト1Photo: Adobe Stock

「努力」より、まずは「自問」

「このまま年を取ったら、何を後悔するだろう」
そう考える時間は、多い。

多くの人は、毎日を忙しく過ごしている。
仕事をこなす。家のことをする。人から頼まれたことに応える。

もちろん、努力することは大切だ。
だが、どれだけ頑張っていても、向かう方向を間違えていれば、人生の満足度は上がらない。

むしろ、真面目な人ほど危ない。

目の前のタスクを片づけることに追われて、「自分にとって本当に大切なことは何か」
を考える時間を失ってしまうからだ。

老後に後悔しない人は、ただ努力している人ではない。
立ち止まって、自分に問いかけられる人なのだ。

「今、私にとって何が大切か?」

だからこそ、まずは「今、私にとって何が大切か?」を意識的に自問しよう。

「今、私にとって何が大切か?」
物事に積極的に注意を向けるのと同じく、本当に重要なことをリストアップすると、それだけで驚くほどの効果がある。
仕事のやり方を変えるきっかけ(優先順位を変更したり、仕事の内容によってモードを切り替えたりする)にもなるし、つねに頭の片隅に重要なことを留めておきやすくなる。忙しい1日の途中や、一度にたくさんのことが押し寄せてきて圧倒されているときは、少しだけ立ち止まってみてほしい。
深呼吸をして、「今、自分にとって重要なものは何?」と自問しよう。
答えは、すぐに頭に浮かぶものであるべきだ(少し考えれば、何が重要かはわかる)。それでも、30秒かけてよく考えよう。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

努力は、人生を前に進める力になる。
だが、何のために進んでいるのかを見失ったままでは、ただ忙しく消耗していくだけだ。

老後に後悔しないために必要なのは、もっと頑張ることではない。
ときどき立ち止まり、「今の自分にとって、本当に大切なものは何か」と問い直すことだ。

その小さな自問が、日々の選択を少しずつ変えていく。
そして、その積み重ねこそが、あとから振り返ったときに「悪くない人生だった」と思える土台になるのかもしれない。

(本稿は、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の発売を記念したオリジナル記事です)