コカ・コーラボトラーズ・ジャパンは今年9月出荷分から165品目の値上げを発表した 撮影=ダイヤモンド・ライフ編集部
コカ・コーラが500mlペットボトルを200円から220円に値上げすると発表。しかし「そもそも普段200円で買ったことがないのに、なぜ?」とモヤモヤしませんか?実は自販機やコンビニ、スーパーで価格がバラバラな背景には、企業の巧妙な「値決めのカラクリ」が隠されています。さらに、この秋からの値上げを消費者が回避できる「たった1つの方法」があるのです。コーラを安く飲み続けるための驚きの条件とは?(百年コンサルティングチーフエコノミスト 鈴木貴博)
そもそも200円で買っていない
「希望小売価格の値上げ」の謎
コカ・コーラが9月出荷分から値上げされます。昨年10月以来の一年ぶりの値上げで、500mlのペットボトルがこれまでの200円(税別)から220円(同、以下同じ)に値上げになるそうです。
しかしこのニュースを聞いてモヤっとしたのは私だけでしょうか?
現在の価格が200円、税込なら216円のはずですが、こんな価格で売られているのを見たことがありません。
以前はコーラが希望小売価格で売られている場所といえば自販機でした。しかし自販機のコーラが210円ないしは220円ではさすがに買う人がいなくなりそうです。
実際に近所のコーラの自動販売機を調査したところ、一番高い190円で売っている場所が1カ所だけ。4カ所は180円で残り4カ所は160円でした。自販機で160円ということは税別なら148円になります。希望小売価格の200円と比較してかなり安いことになります。
これはどうやらボトラーの戦略のようです。希望小売価格とは別に、消費者が意識するアンカーと呼ばれる価格があります。私の経験からの推測ですが、おそらくそれが160円なのでしょう。それで立地によって160円と180円の自販機を混在させておいて、180円でも買ってくれる顧客を増やそうとしているように感じます。
ちなみに190円の自販機があるのは設置する場所の大家さんとの契約が関係します。近所唯一の190円の自販機も「いかにもこのオーナーなら」という場所に設置されていました。
さて、話を希望小売価格に戻しましょう。希望小売価格に近い価格で販売しそうな場所といえば自販機以外に思い浮かぶのがコンビニです。コンビニのコーラの価格はどうなっているのでしょうか?







