パリではロブションのラトリエの近くに店を出すわけだし、発表会にロブションを使わせてもらったこともあって、気にしてくれていたのだと思います。
フランス料理の巨匠、ロブションに、「初めて獺祭を飲んだ時、いくつも獺祭に合う料理を思いついた」「自分が作る料理は獺祭に合う」と言われてうれしくないわけがありません。
2016年10月に、ロブションと共同出資でフランスに「Dassai Joel Robuchon/獺祭ジョエル・ロブション」を立ち上げました。SAKE(サケ)は日本食としか合わないという固定観念を覆し、まだ飲んだことのない人へ獺祭を届けるための店です。
凱旋門近くの店は当初、日本チームだけでやり始めて、商業権を取得し、改装を行い、かなりの損金を出して撤退しました。その反省もあって、今度の店はロブションを中心に計画を進めました。
場所は、パリ8区。エトワール凱旋門から放射状に延びる道の一つ、フリドラン通りを東へ10分ほど歩いた場所です。ブランドショップやおしゃれなカフェが並ぶエリアです。
内装も現地のデザイナーに任せることにし、本来なら100席入るところを50~60席くらいにして、ゆったりとした空間で、日本風にこだわるのはやめました。
“ロブション×獺祭”が実現
それでも課題は残った
2018年6月19日、ようやくパリの「獺祭ジョエル・ロブション」のグランドオープンの会を開催できました。木寺昌人大使はじめ130名を超す日仏、そしてアメリカ、イギリスからのお客様においでいただいて盛大に祝うことができました。
前日には店にNHKの密着取材も入り、ロブションへのインタビューも撮影されました。
フランス料理界で帝王とも神様とも称されるロブションの料理、そして日本の酒である「獺祭」、フランスの文化と日本の文化の融合が始まる、新しい歴史が始まる、その片方の当事者であることに責任を実感しました。
たくさんの取材の方に来ていただいてありがたいことですが、取材の方向は明確に二つに分かれていたようです。







