なぜ「authentic(本物)」が
アメリカ人の本質を表す英単語か
宇多田さんが自分の性格や生き方について語っている場面で、筆者がハッとした言葉がある。「authentic(本物)」だ。アメリカ人は「自分は自分、他人は他人」と個人主義で考える人が多く、authenticはアメリカ人の思考や本質を表すキーワードといっても過言ではないだろう。ホンモノにこだわる、特にデザイナーやアーティストなどが好む言葉でもある。
宇多田:So if something doesn’t feel natural or from me, then my the best parts of me like just turn off, you know, because I’m not me anymore or I feel like I’m lying.
何かが自然じゃないとか、自分らしくないと感じると、私の中の良い部分がまるでスイッチを切ったみたいに消えちゃうの。だってもう自分じゃなくなってるし、嘘をついてる気分になるから。
ロウ:Beautifully put.
うまいこと言うね。
宇多田:So just by, you know, not being 100% authentic.
そう、つまり、100%本物じゃないってこと。
ネイティブスピーカーのように
英語を話せるヒント
インタビューの終盤、宇多田さんは音楽人生について「パラドックス」(矛盾、逆説)をキーワードにして語っている。息子さんや、アルバム制作などに言及しているのだが、この中でネイティブスピーカーのように英語を話せるヒントが含まれている。それは、何だろうか?実際に声に出して読んでみてほしい。※会話を一部抜粋、中略している
宇多田:And then over my break or just growing older and maturing or maybe even becoming a parent and watching my son growing up as an international multicultural person. Um which is super normal now.
Um or I mean more common now um with 『Bad Mode』 I just thought you know what it’s I don’t have to limit it does this doesn’t have to be a single language album I’m a multilingual person so this can be a multilingual album um like duh why didn’t I why didn’t I do that before you I mean I I had English in my songs in my Japanese songs from early on but I limited it to like sprinkling it you know.
休み期間中とか、単に年を重ねて成熟していく過程で、あるいは親になって息子が国際的で多文化的な人間として成長していく姿を見てきたからかな。ええと、今じゃ超普通のことだし。
ええと、つまり今じゃもっと一般的になったってことね。『Badモード』(※初の公式バイリンガル・アルバム)に関しては、こう思ったの。制限する必要なんてないって。これは単一言語のアルバムである必要はないんだって。私は多言語を話す人間だから、これは多言語アルバムにできるんだって。なんで今までそうしなかったんだろう?ってね。つまり、初期の頃から日本語の曲に英語を入れてはいたけど、散りばめる程度に制限してたのよ。







