何かに熱中しているうちに
「その時」が来る

 私は「偏愛マップ」を通して皆さんに偏愛のよさを広めています。

 偏愛マップとは、自分が大好きなことを、できるだけ具体的に、箇条書きではなく、紙の上に地図を描くように落とし込むことによって自分自身を再発見するメソッドのことです。

 どんな人にも必ず偏愛する対象はあります。何かを偏愛し、それに無我夢中で熱中していて、知らない間に「時」が来る。幸せの1つの形ではないでしょうか。

 熱中については『フロー体験 喜びの現象学』の著者ミハイ・チクセントミハイが「フロー」という言葉で表現しています。

 フローとは、スポーツ選手がよく「ゾーンに入った」と表現している一種の忘我状態と同じことです。やっていることに完全に浸りきり、精力的に集中している状態です。

 フローが起こる条件の1つは「挑戦レベルと自分の能力レベルが高い位置で一致したとき」ですから、あまり無理しないためにも、覚えておいたほうがいいでしょう。

 偏愛し熱中できるものは自分を元気にします。そのためにたとえば「自分が元気になる20のチェック項目」を作っておくのがいいでしょう。

「卓球」「スナック」「餃子」「緑茶」「犬」「石」など自分が元気になると思えるアイテムを書き留めておくのです。何でもいいのです。

 基準は「自分が面白いか、楽しいか」だけ。他人に理解してもらわなくていい。

 私は餃子を偏愛しています。本物の餃子好きなら「餃子なら何でも好き」の地点まで行ってほしいものです。

 たとえはちょっと変ですが、目指すのは「女というだけで要件はすでに半分満たしている」というほどの女好きである『カラマーゾフの兄弟』の三兄弟の父、フョードルと同じ境地です。

「好き」については誰にも遠慮はいりません。

元気の源は
アウトプットにあり

 エネルギーは「出す」と「入れる」の循環で成り立っています。循環そのものがエネルギーといってもいいくらいです。

「だるい」と感じるのはエネルギーの不足ではなく、逆に循環が停滞して、エネルギーが局所的にあふれている状態になるからです。