ウクライナ南東部の前線から約10キロ離れた場所に拠点を置く同国軍の小規模部隊は、うっそうとした樹木に覆われた建物内で何かが起きていることを察知していた。春の新緑が建物の輪郭を隠していたが、内部の電子機器からの信号は隠せなかった。この部隊は偵察ドローン(無人機)を飛ばしたが、木々の間からはほとんど何も見えなかった。だが兵士らにはもう一つの手段があった。商業衛星が撮影した高解像度でほぼリアルタイムの画像を、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンで直接受信できたのだ。衛星センサーは、ロシア軍高官が使用するような分厚い金属製の装甲車両が建物の周囲に駐車されている様子を捉えた。部隊は3日間、軌道上から現場を監視した後、ロシアの作戦立案のための場所だと判断したと、隊員の1人は語った。その後、ドローンで建物と車両を攻撃したという。