私たちが「一生のうちにスマホを見る時間」は、平均で14年以上。
そんな衝撃的な事実に向き合い、「時間が溶けていく毎日」から抜け出す方法を示した話題の1冊が『脱スマホ術』です。
著者・戸田大介さんは、500万ダウンロード突破の国内No.1集中アプリの開発者。開発者だからこそ気付ける「スマホの誘惑に勝ち、行動する方法」について解説します。

「すぐ先延ばしする人」の頭に、100%潜んでいる考えPhoto: Adobe Stock

先があるから、先延ばしをする

「すぐ先延ばしする人」の頭には、ある考えが潜んでいます。

 それは、「まだ先がある」です。

 人は締め切りまで余裕のある仕事には手をつけません。

 今やらなくても、まだ大丈夫。

 人は、そのように「まだ先がある」と思うと、先延ばしをします。

 逆に、締め切りの直前になれば、どんなにやる気のない人も、必ずと言っていいほど、ちゃんと行動を始めます。

大事なことに限って、締め切りがない

 しかし困ったことに、本当に大事なことに限って、締め切りがなかったりします。

 念願の資格のために勉強する。
 心を豊かにするために本を読む。
 自己実現の活動をする。

 どれも大切です。
 ですが、今日やらなくても、誰にも怒られません。

 そして、誰にも怒られないことは、どんどん後回しになります。

 人を本当に充実した気持ちにさせてくれるのは、たいてい「締め切りのある仕事」ではなく、「締め切りのない小さな行動」なので、この事実は、なかなか厄介です。

締め切り効果は、今すぐ作れる

 ですが、ここで朗報があります。

 締め切り効果は、締め切りがなくても作れるのです。

 その方法は、ただ10分タイマーをかけるだけ。

 目の前で1秒、また1秒と減っていく時間を見ていると、人は締め切り効果を感じて、驚くほどちゃんと動き出します。

 ……わかります。
 絶対に信じられないと思います。
「実際に締め切りがあるわけじゃないのに、自分でかけたタイマーなんかで、動けるわけはない」

 そう思うのは妥当です。
 というか、私も思っていました。

 しかし、実際に500万人を超える人々に試してもらったところ、これが驚くほどちゃんと機能しました。

 私たちはフィクションとわかっていてもゾンビ映画で寒気がしてしまうように、人間の脳というのは、現実とバーチャルなものを見分ける能力に乏しいものです。

 自分でかけたタイマーであろうと、締め切り効果は発動します。

戸田大介(とだ・だいすけ)
山形県出身。新卒で電通アイソバー(現・電通デジタル)に入社。データアナリストとして勤務したのち、bondavi株式会社を創業。データと行動科学の知見をもとに、人の前向きな行動を引き出すアプリの開発に取りくむ。全アプリを広告なし・無償で提供し、ユーザー任意の寄付により運営している。『継続する技術』『集中』は国内有数のヒットとなり、累計ダウンロード数は1000万を超える。著書『脱スマホ術』『継続する技術』。