握り寿司写真はイメージです Photo:PIXTA

世界的な寿司ブームのなか、海外では「日本人の寿司職人」の価値が急騰している。ニューヨークやドバイでは、高級寿司店が驚くような収益を叩き出しているという。おさかなコーディネータのながさき一生氏が、寿司が“単なる外食”を超えた「文化ビジネス」になっている実態を解説する。※本稿は、おさかなコーディネータのながさき一生『最強の寿司ビジネス』(中央公論新社)の一部を抜粋・編集したものです。

海外で寿司店を
開業したら儲かる?

「海外で寿司を握れば儲かるらしい」――そんな話を耳にしたことがある人も多いでしょう。

 実際、これは半分本当で、半分誤解でもあります。というのも、寿司は世界中で需要が伸び続けており、成功すれば非常に高収益のビジネスになる一方、時流を読み誤れば撤退も早い。つまり、リターンが大きい分、リスクも高い“ハイリスク・ハイリターン型”のビジネスなのです。

 例えば、ニューヨークやロサンゼルスでは、トップクラスの寿司職人が年収2000万~8000万円を稼いでいると言われます。ドバイの超高級寿司店では、一晩で200万円を売り上げることも珍しくないといいます。実際にオマカセコースが一人あたり7万~11万円という価格設定で、カウンターが満席になれば、たった数時間で100万円単位の売上が立つ計算です。

 なぜ、ここまで高収益になるのか。理由の1つは「希少性」です。