現地で働く
日本人職人の苦労も
地域別に見ると、北米や中東は“高単価・高収益型”、東南アジアは“中価格・ボリューム型”と捉えることができます。
アメリカでは競争が激しいものの、一定のブランド力を確立すればリピーターがつきやすく、経営は安定します。中東は、富裕層が集中し競争が少ないため、開店初月から黒字化するケースもあります。一方、東南アジアでは価格帯が下がる分、店舗数で勝負するスタイルが主流です。
ただし、「儲かる」という表現の裏には、現地で働く日本人職人の苦労もあります。
『最強の寿司ビジネス』(ながさき一生、中央公論新社)
長時間労働、時差や文化の壁、家族との距離。そうした課題を乗り越えた者だけが、真の意味での成功を手にできるのです。
寿司ビジネスは、単なる“外食”ではありません。
それは、日本人が世界に誇れる“職人技術の輸出”であり、“文化の輸出”でもあります。
海外で寿司店を開くということは、利益を得るだけでなく、日本の食文化を次のステージに押し上げることでもある。
世界の都市で寿司が高く評価されるのは、そこに「味」「技」「心」という三位一体の価値があるからです。
寿司を握るということは、まさに文化を握ること。その意味で、海外の寿司店が儲かるという話は、単なる金銭的成功ではなく、“文化的成功”の裏返しなのかもしれません。







