ムダを削減する目的は、その分の費用で市民のニーズに応える新たな施策を行うためなのです。そのためには「予算編成」と「予算執行」の両段階を根本的に見直す必要がありました。私はこれを同時に進めました。
見積もりと入札の仕組みを
変えたら支出が大幅ダウン
まず、予算編成においては、見積もりの取り方を変えました。
お恥ずかしい話ですが、それまでの流山市では、前年に発注した業者にしか見積もりを取っておらず、いわゆる前年踏襲が常態化していました。それを改め、3社以上から見積もりを取ることを徹底しました。また、翌年からは、そのうち1社は必ず市外の業者とするルールも導入しました。
前年踏襲では金額が膨らむことはあっても下がることはありません。3社見積もりを取るようになってから、金額が大きく変わるようになりました。中には、前年から50%減になった例もあったほどです。
さらに見直したのは、一般競争入札の対象金額です。一般競争入札とは、地方自治体が発注を行うときに、不特定多数の事業者を公募し、もっとも有利な条件を提示した事業者を選定する方式です。
しかし当時の流山市では、一般競争入札の対象金額が1億5000万円以上となっており、対象にならない多くの契約が、特定の業者との随意契約となっていました。この仕組みでは、執行部の意向を受けた「仕切屋」が暗躍していました。
そこで、この金額基準を段階的に130万円以上にまで引き下げ、流山市の発注は原則として一般競争入札を行うようにと改めました。予定価格も市のホームページで公開します。そうしてしまえば、未だに報道される賄賂や予定価格の漏洩事件などは起こりません。
見積もりや入札の方法を変えると、業者から反発が出るのではないかと思われるかもしれませんが、実際には、前年に依頼した業者にはもう発注しないわけではありません。「見積もりの取り方を変えるだけです。機会はどの会社にも公平にありますのでご安心ください」と丁寧に説明し、理解していただいています。







