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「あなたのためを思って言っている」、「みんな頑張っているんだから」。学校だけでなく、部活や会社でも、こうした言葉に息苦しさを感じた経験がある人は少なくないだろう。公認心理師が、集団の中で起きる“見えない圧力”に警鐘を鳴らす。※本稿は、川上康則『教師の流儀2 「教師であり続ける」が難しい時代を生きる』(エンパワメント研究所)の一部を抜粋・編集したものです。
「あなたのためを思って」という
言葉の根っこにあるもの
指導の場面で「あなたのためを思って」という言葉を使ってしまうことはありませんか?他者から言われたこともあるし、自分でも使っていることもある。そんなありふれた言葉かもしれません。
「あなたのためを思って」という言葉の根っこには「将来のことを考えて」「この先苦労するといけないから」という親心にも似た親切心があり、だからこその「あなたのため」なのだろうと思います。
ところが、そう言う側が「自身の言っていることは正しい」という思い込みがあることに気づけていない場合はかなり危険な言葉にもなり得ます。なぜなら、相手の事情を一切踏まえず、その人の尊厳をも傷つけてしまう可能性があることに対して何のためらいもなくなってしまうからです。
職員室では「あなたのためを思って」の気持ちに似た表現として「このままでは心配」「今のうちに何とかしないと」「いずれもっと大変なことになる」などの言葉を聞くことがあります。いずれにしても、自分には子どもを正す権限があると勘違いしている教師ほど、よく使っている印象があります。







