●自尊感情を大切にする
インクルーシブな学級の最大の天敵は、子ども同士の妬みや蔑みです。人は、他者との比較を通して自分の立ち位置を確認するところがあるので、多少の「あの子ずるい」「どうして俺ばっかり」という思いは持ち得るものです。しかし、そのような感情にとどまらないようにするためには、「あなたはあなたのままでいい」「今のままのあなたで大丈夫」というお墨付きのような承認メッセージが必要です。
●子どもたち同士の「水平的な共感関係」
担任が子どもを褒めたり、認めたりすることはとても大切なことですが、それだけでは子どもたちは育ちません。子どもは仲間の中で育ちます。大人が声を大にして褒めるよりも、仲間が声をそろえて応援する方がより大きな力となります。
●「『気になる子』を気にする子」から優先的に手当てする
クラスには「『気になる子』を気にしすぎる子」がいます。ミスやエラーを見過ごせなかったり、わざと刺激になるような関わりを仕掛けて興奮やパニックを煽ったりするタイプです。「気になる子」だけを支援しようとすれば、それを「気にしてしまう子」が落ち着かない雰囲気を出します。一番の対応策は授業の中で存分に活躍できることです。活躍の機会をつくるようにします。
●集団効力感を大切にする
個人の「できる・できそう」という気持ちを自己効力感と呼ぶのに対して、「この集団にいると、なんだかできそうな気がする」という気持ちを「集団効力感」と呼びます。心理学者のアルバート・バンデューラによって提唱された概念です。集団のメンバー内で「自分たちならできる」というポジティブな気持ちを共有できるようになると、一人一人の「その子らしさ」も認められるようになります。
「書いて唱えて覚える」は
誰でもできるわけではない
社会は常に変化し続けています。特にここ数年は、一人一人の生き方や個性が特に尊重される傾向が強まっています。その変化に対応するための1つとして挙げられるのが「多様性(ダイバーシティ)」に対する理解です。







