“ネクスト山脇”の候補として、私は共立女子と大妻を挙げます。
共立女子と大妻の「魅力」は?
この2校には、山脇学園の人気が生まれた要因と共通する条件がいくつかそろっています。
まず、どちらも長い歴史を持つ由緒ある学校でありながら、偏差値的には中の中程度に位置しており、ボリュームゾーンの受験生に届く水準にあること。
立地の面でも、共立女子は神保町・竹橋近く、大妻は市ヶ谷・半蔵門エリアにあり、都心の主要路線にアクセスしやすい場所にあります。
そして注目すべきは、入試の変化です。私は、学校が入試の日程や科目を変えることを、その学校が変わる明確なサインだと考えています。今まで続けてきたやり方をあえて変えるということは、学校が外に向けてアクションを起こしている証拠です。
2027年度の入試から大妻は午後入試を始めます。また、共立女子は英検級による加点を導入します。どちらもより多様な受験生が門を叩きやすくなるよう、間口を広げようとしています。これはまさに、学校が積極的に動き始めているサインです。
もちろん、変化を起こすことと、それが爆発的な人気につながることは別の話です。とはいえ、ビジネスでいうところの「ファーストペンギン」が生まれた後というのは、後続の学校が新しい道を切り拓ける可能性が高まるものです。共立女子と大妻が山脇学園の成功をよい形で参照しながら工夫を重ねれば、大化けする可能性は十分にあると思っています。
山脇学園の「発信力」という最大の武器
受験しやすさと利便性という大きな要因に加え、もう一点、山脇学園の成功は発信力の高さを抜きには語れません。
小さな取り組みを丁寧に外に伝え、フィードバックを受け、改善してまた発信する。受験生や保護者だけでなく、塾の担当者にまで「こんないい取り組みをしている学校がある」と伝わっていく。人気の裏には、このフットワークの軽さと粘り強さがあったのです。
当たり前のことをきちんとやり続けることが学校の発展につながるという話ではあるのですが、それを実際にやり続けることがいかに難しいかは言うまでもありません。
共立女子も大妻も、学校としての中身はすでに十分立派です。伝統もあり、校風もしっかりしている。それをいかに外に向けて伝えていくか、受験生にとって魅力的な言葉と形で届けられるかが、これから大きな分かれ目になるのではないかと思います。







