考えすぎから解放された!」「想定外の考え方に救われた!
そんな感想が届いているのが『STOP OVERTHINKING ―― 思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』だ。不安から解放される「54321法」、「カンバン方式」によるストレス解消法などが収録され、世界150万部突破・39か国で刊行されたベストセラーはAmazon.comで15000レビューを超えた。今回はライターの柴田賢三氏に本書を読み解いてもらった。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)

【誰でもできるのに9割やらない】妻の更年期に夫がやるべきこと・ナンバー1Photo: Adobe Stock

妻の更年期に見逃しがちなストレス

名もなき家事」というものがある。

 ゴミ出しをした後に新しいゴミ袋をセッティングしたり、シャンプーやハンドウォッシュが切れたときに詰め替えたり、風呂場の排水溝のネットを確認して詰まりそうなら取り替えたり……。
 それこそ、数えはじめたらキリがないほどだ。

「料理」「洗濯」「掃除」といった、わかりやすくて名前もついた家事に対して、「名もなき家事」は労力こそ少ないが、繰り返していると知らないうちにストレスが蓄積されていく。

 恥ずかしながら、この言葉を知ったのは数年前のことだ。その頃、妻の更年期がひどくなり、私は完全に無視されていた。

「おはよう」「いってらっしゃい」「おかえり」。何を言っても無言でスルーされ、些細なことでキレて罵倒され続けた。

 妻が更年期に苦しんでいることは理解していたが、これが何年も続くとこちらのストレスも限界を超えてくる。

自分の気持ちが安定する習慣とは?

 とはいえ、たまにケンカになっても反省するのは私のほうだ。
 妻が年代的に苦しい時期にあるのに、なぜ言い返したのか。彼女を、さらに追い込んでしまった。もっと自分にできることはないか。

 少しでも妻の怒りを抑えようと、普段は任せっぱなしだった洗濯をやってみたが、洗い方や干し方、たたみ方が違うと叱られる。

 私はまったく料理ができないので、掃除はこまめにやるように心がけ、ゴミ出しも自分の役目として定着させたが、そんなことはどこの家庭のご主人もやっている。

 そんなある日、テレビの情報番組を観ていたら、「名もなき家事」を特集していた。ママさんタレントが、そのストレスについて熱弁していて、はじめて気づいたというわけだ。

 以降、「名もなき家事」を探しては、自分に習慣づけるようにした。
 これをやるようになってからは、自分の気持ちも安定したように思う。

妻への「感謝日記」で気づいたこと

 ストレスとの向き合い方や考えすぎの対処法をいくつも提示した、世界150万部突破のベストセラー『STOP OVERTHINKING』には、「感謝日記」という方法が紹介されている。

自分の考えや感情を書き出すのはそれ自体、ストレス軽減効果があるが、日記には自分の考えをまとめ、問題点を洗い出し、新たな視点を見つけ、物事を前に進めていく効果もある。日記は、あなたにとっての個人的な「心理療法家」のようなものになる
――『STOP OVERTHINKING』(P.77)

 著者のニック・トレントンは、「朝の一杯のコーヒー」や「新しいお気に入りの靴下」など、小さなことでかまわないので、感謝やありがたみを感じたことを毎日5つ書き出すことを推奨している。

 これを読んで、「妻に感謝すること」を書き出してみると、まあ文字が止まらない。
 頭では理解していたつもりだが、改めて「妻が何も言わずにしてくれていたこと」に気づき、感謝が足りないこともわかった。

「名もなき家事」以外にも、もっと自分ができることはないか。妻の家事を観察しつつ、ニック・トレントンの言葉も深掘りする必要がありそうだ。

(本稿は『STOP OVERTHINKING ―― 思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』に関する特別投稿です)