口ごたえというのは、親を絶対ではなく、相対的に見られるようになったということですから、ある意味成長したことの証ですね。そのぶん、自分とは距離ができたように感じる寂しさがストレートに伝わってきます。
俵万智 作
「さざやかな風」と言い張るおさなごと甲板にいる、さざやかな風
『オレがマリオ』
「さざやかな風」と言い張るおさなごと甲板にいる、さざやかな風
『オレがマリオ』
子どもが「さざやかな風」と口にしたのを聞いて、「さわやかな風でしょう?」と正したら、「いや、さざやかな風だ」と。「だったら、“涼やか”じゃない?」としつこく直そうとしても受け入れてもらえず、根負けしたときの歌です。
彼にとっては、まぎれもなく「さざやかな風」だったのでしょう。日本語としては間違っているけれども、感覚を表す言葉としてはこれもありかなと思い、自分なりの表現をする息子に成長を感じた瞬間でした。
字余りと字足らず
どう考える?
『みんなの短歌』(マガジンハウス、夫が寝たあとに、俵 万智)
五・七・五・七・七の型から、はみ出してしまうのが字余り、足りないのが字足らず。
少し専門的になりますが、「リーダー」のような長音(伸ばす音)、「あっさり」のような促音(詰まる音)、「ごはん」のような撥音(「ん」で表される音)などは、実際の音数よりも少し短い印象になるので、字余りでも案外気になりません。
逆に違和感を覚えやすいのは、字足らずのほう。まずは、五・七・五・七・七の型にぴったり当てはめるのが基本。
字余り、字足らずになったときは、そのリズムがどんな印象を生んでいるか、声に出してチェックしてみるといいと思います。







