子どもの特性の観察に役立つのがカードゲームやボードゲームです。家族で楽しく遊びながら観察してみてください。

 たとえば幼児から遊べる人気のカードゲームに「ナンジャモンジャ」があります。順番に山札のカードをめくって、そのカードに描かれたモンスターに名前をつけていき、すでに名前のついたモンスターが出てきたら、いち早く名前を言った人が場にあるカードをもらえるというゲームです。もっともカードを多く集めたプレイヤーが勝利します。

 この単純なゲームでも、子どもたちの特性が見えて面白いものです。たとえば、名前を直感でぱっと決めたり、見た目をそのまま言ったりする子どももいれば、慎重に言葉を考えて言う子どももいます。視覚的な面白さに興味を持っているのか、言葉の面白さに興味を持っているのかで分かれます。

ゲームの勝敗への反応で
子どもの個性が出る

『その「習慣」が子どもの才能をダメにする』書影その「習慣」が子どもの才能をダメにする』(成田奈緒子、上岡勇二、SBクリエイティブ)

 勝敗がついたあとの反応は特性がわかりやすいと思います。負けず嫌いな子どもは悔しがって、怒ったり泣いたりすることもあるでしょう。勝ち負けをまったく気にしない子どももいます。負けても嬉しそうにしている子どもは、遊びの輪の中にいること自体が大切なのです。

 一方で、「ナンジャモンジャ」のように自由度の高いゲーム、大喜利的要素のあるゲームを苦手だと感じる子どももいます。ゲームをしている場で名前を自由につけることができ、面白い言葉を思いつけば盛り上がりますが、その即興性が苦手なのです。そのような場合に、「これは苦手だから」と自分から申告して離れることができるのも能力の1つと言えるでしょう。それは、自分にとって負担になることを避けられる能力があるということです。

「負けず嫌いは良くない(あるいは逆に、負けても何ともないのは良くない)」「輪に入れないのは良くない」とネガティブに捉えるのではなく、ぜひ客観的な目で観察してください。