ロングゲーム(編集部注/目先の利益や短期間の成果にとらわれず、長期的な視点や戦略を持って目標を達成しようとする取り組みや思考法)の大前提は、「現状の犠牲者にならない」ということだ。今の時点での現実が、この先も永遠に続くわけではない。

 好奇心を刺激されることや、もっと学んでみたい分野があっても、今すぐ仕事を辞め、それに没頭することはできないかもしれない。しかし、時間をかけて、小さな戦略的ステップを積み重ねることならできる。そうすれば、ほぼすべてのことが可能になる。

 とはいえ、目先のことだけを考える状態があまりにも長く続き、自分が何に興味があるのかすらわからなくなってしまっている人も多い。いったいどうすればいいのだろうか?今の仕事には楽しさを見いだせず、将来の展望もない人もいる。何をどこから始めたらいいのだろうか?

現在の時間の使い方を
分析してみよう

 自分の「本当に興味があること」を知るには、現時点の時間の使い方を振り返ってみるといいだろう。たとえば、インスタグラムにきれいに撮れた料理の写真をたくさん投稿しているなら、フードライターの素質があるのかもしれないし、ケータリングサービスや、食品メーカーのブランディングといった仕事が向いているのかもしれない。

 自分が何に興味をもち、何に時間を使っているのかを知ると、貴重な情報が手に入る。興味の対象がたくさんあるというのなら、それはそれで素晴らしいことだ。

 とはいえ、今の時点で熱中していることがあっても、「これこそが自分の生きがいだ」とあせって決めてしまわないほうがいいだろう。それに関して少しずつ知識を増やし、その分野で働いている人から話を聞き、その分野についての本を読む。その分野で働いている友人がいるなら、1日だけ仕事に同行させてほしいと頼んでもいいかもしれない。

 こうしてきちんと下調べをすれば、その場の気まぐれや、流行に飛びつきたい誘惑を退け、本当に長続きする興味なのか判断することができる。