写真はイメージです Photo:PIXTA
「本当にやりたいことを見つけろ」という言葉に苦しむ人は多い。しかし経営思想家のドリー・クラーク氏は、最初から“天職”を見つける必要はないと語る。理想の人生に少しずつ近づくための思考法とは。※本稿は、経営思想家のドリー・クラーク『ロングゲーム 自分を取り戻す人生戦略』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。
「お金」にこだわると
いい結果につながらない
欧米社会で最も優先されるのは、たいてい、「お金」に最適化することだ。結果、大学卒業後にやりたいことのない若者が、大挙してロースクールやビジネススクールに流れる。それ以外の魅力的な選択肢がないなら、とりあえず稼げる道を、というわけだ。
もちろんこういう態度は、往々にして問題につながる。収益ばかりにこだわる会社は、原材料費をケチったり、倫理的に問題ある行動に走りがちだ。また、金銭ばかりこだわる人は、人間関係を犠牲にする傾向がある。長い目で見れば、どちらもいい結果につながるとは言いがたい。
では、「お金」ではなく、「意義」に最適化する人生はどうだろう。社会の大義のために働くことを選ぶ人もいる。または、家族との時間や趣味に意義を見いだす人もいる。個人的な経験に意義を見つける人もいる。
ルキヤ・ジョンソンがそうだった。2006年、彼女は弟を殺人で亡くした。当時、弟は大学2年生で、地域の活動家でもあった。この悲劇をきっかけに彼女はキャリアを変え、弟の意志を継いで教育の道に進むことにした。もともと彼女自身も教育には情熱をもっていた。







