日産サクラで経験した「電欠」の恐怖
何年か前に、日産の軽BEV(軽の電気自動車)「サクラ」の試乗で肝を冷やしたことがある。
無論、サクラが悪いという話ではない。問題はEVの電池残量と充電設備である。
Googleマップのナビ機能を頼りに、日産のディーラーに向かっていた。走行可能距離は十数km。ギリギリのギリである。ようやくたどり着いた店の駐車場には、なぜかチェーンが掛かっている。なんと、店舗の統廃合で閉店していたのだ。店の入口には「長い間ありがとうございました。」と丁寧かつ無常な張り紙が掲げられている。
礼などいらない。今欲しいのは電気である。その後、近くのスーパーに文字通り這々の体で駆け込んで事なきを得たが、閉店したディーラーからの道すがら、走行可能距離が非表示になった時には(サクラは残量10kmを切ると数字が消えて横棒が表示される)さすがに痺れたものだ。
日産の軽BEV「サクラ」は2022年登場。今年の夏に写真の新モデルが発売される(広報写真)
EVに乗っていてドライバーが一番怖いのは「残量不安」
EVに乗ると、ICE車よりも残量計を見る回数が増える。50%を切ると少し気になってくる。30%を切ると、次の充電のことで頭がいっぱいだ。
そしてもう一つ、EVの残量表示は不正確な印象がある。高速走行を続けると、長距離走っても変わらなかったり、ある瞬間にガクッと減ったりする。ドライバーが知りたいのは「本当に走れる距離」なのだ。







