同じ仕事を何年も続け、専門性は高まった。しかし、ふと、「このままでいいのだろうか?」と迷うことはないだろうか。長い人生、停滞を避けるためにはどうすればいいのだろう?
その答えが、『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』(ダイヤモンド社)にある。著書が累計130万部を超える「働き方」の専門家・越川慎司氏が、9年間、総額1億円超をかけて、17万人以上の人事評価と行動データを徹底分析。高い評価を得て、抜擢され続けている人たちの共通点を導き出した。本書の発売を記念して、内容の一部を抜粋して特別に紹介しよう。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・石井一穂)

【人生後半の分かれ道】40代で「キャリアが順調な人、社内で孤立する人」の決定的な違いPhoto: Adobe Stock

孤立する人は「成長」だけを追い求める

 若い頃ほど、自分のスキルを磨くことに必死になる。

 個人の成果を出したい。
 自分の力だけで仕事を回せるようになりたい。
 自立したビジネスパーソンとして認められたい。

 だから、人は無意識のうちに「効率」や「自分の仕事」だけを大事にし始める。そして、社内イベントや横のつながりを「無駄なもの」として遠ざけてしまう。

 だが、ここに大きな落とし穴がある。

 どれだけ個人の能力が高くても、他部署に味方がいなければ、大きなプロジェクトは動かせない。

 どれだけ正しい正論を言っても、社内での信頼貯金がなければ、周囲は味方してくれない。

 一方で、本当に充実した人生後半のキャリアを歩む人は違う。

 社内イベントをただの息抜きや面倒な義務として捉えるのではなく、他部署の人と自然につながる「貴重な機会」として認識し、積極的に参加しているのだ。

出世するのは「社内でよく知られている人」

『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』では、出世した人たちの社内イベント参加率は98%であったと紹介されている。

 一方で、一般社員の参加率は67%と、31%もの差があった。

 そして、次のエピソードが紹介されている。

 期待されている人たちは集合写真や記念写真に必ず写り込んでいました。
 写真に写ることで「この人、よく見かけるな」と認知されやすくなり、社内での存在感が高まるのです。
 あるメーカーの若手社員は「人見知りで会話は得意ではないが、とにかく写真にだけは必ず写るようにした」と話していました。その結果、半年後に役員から「よくイベントにいるよね」と声をかけられ、会話が始まったと言います。

――『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』より

 業務だけで関わる狭い人間関係だけでは、組織の壁にぶつかったときに助けを求めることができない

「効率的な仕事」だけでなく、社内コミュニティやイベントという「つながりをつくる場」を大切にする。

 その小さな行動の選択が、人生後半の社内での居心地と、キャリアの未来を大きく左右するのである。

(本稿は、書籍『815社17万人を分析してわかった 会社から期待されている人の習慣115』の一部を引用したオリジナル記事です)