若々しさには理由がある。
人生は、思っているよりもずっと短い。限られた時間を「自分第一」で生きるためにはどうしたらいいのだろうか?
その答えが、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』(クリス・ギレボー著、児島修訳)にある。本稿では同書から特別に一部を公開する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

「年をとっても若々しい人」の習慣・ベスト1Photo: Adobe Stock

「自分のできる範囲」を知る

ふと周りを見渡したとき、「あの人は年齢を重ねても若々しいな」と感じることがある。

そんな人たちにはある共通点がある。
それは、「自分のできる範囲」を知っていることだ。若々しい人ほど、無理に頑張り続けない。

集中力には限界があることを知っている。
疲れる日があることを受け入れている。
休息が必要なことを理解している。

だから、自分の力が最も発揮できる時間帯に大事なことを行い、休むべきときはしっかり休む。
一方で、自分の限界を無視して頑張り続ける人は、少しずつ心も体もすり減っていく。

年をとっても若々しい人は、気合いや根性に頼っているわけではない。
自分のエネルギーの使い方を理解し、上手に管理しているのだ。

無理をしない1日を組み立てる

そのヒントになるのが、「無理を絶対にしない1日を組み立てる」という考え方である。

私たちは忙しさに慣れ親しんでいるし、忙しいのはある意味で快適でもあるからだ。だがそうではなく、集中力には限界があるという事実を前提にして、1日を組み立てていく方法を学ぶほうがはるかにいい。そして、自由な時間を大切にしよう。これを行うには、以下に示すようにいくつかの方法がある。

・以前と同じだけの長さで働くが、時間の使い方を変える
1日の仕事時間が8時間だとして、まったく同じ質の時間が8時間続くとは考えないようにする。最重要の作業に集中できる時間は、思っているよりも少ない。重要な仕事には、朝一番で取り組むか、少なくとも仕事を始めてからできるだけ早い段階で取り組むようにすることが望ましい。

・仕事のルーティンを変える
以前と同じ時間働く必要はない。自分にとって最も生産的な働き方は何かを考えよ
う。理想的な仕事時間を決め、それに合わせて自由な時間を設計しよう。

・「パワーアワー」を賢く使う
ほとんどの人は午前中に最も生産的になるが、誰もがそうだというわけではない。また当然、自分ではコントロールできないスケジュール上の制約がある人もいるだろう。それでも、できる限り、集中して生産的な仕事をする「パワーアワー(集中モードの1時間)」を確保し、その時間に最も頭を使う作業を充てよう。

・仕事と同じくらい健康的な習慣を大切にする
会社を辞めたり、仕事のスタイルが大きく変わったりしたときは、慣れるまでは体調を崩しやすい。小まめに水分補給をし、体を動かし、きちんと食事を摂るなど、基本的な健康管理を怠らないようにしよう。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

年をとっても若々しい人は、人より多く頑張れる人ではない。
自分の限界を理解し、その中で力を発揮できる人である。

集中力にも体力にも限界がある。
それを無視して走り続ければ、心も体も少しずつ消耗してしまう。

一方で、自分のできる範囲を知っている人は、無理をしない。
大切なことに力を使い、休むべきときは休む。

だからこそ、長く元気でいられるのだ。

若々しさとは、年齢の問題ではない。
自分のエネルギーを上手に管理し、無理なく前に進み続ける力なのである。

(本稿は、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の発売を記念したオリジナル記事です)