すべきではない思い込みとは何か?
人生は、思っているよりもずっと短い。限られた時間を「自分第一」で生きるためにはどうしたらいいのだろうか?本記事では、「一度きりの人生を自分のために使う」ことを実現するヒントを紹介する。
(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

「一気に不幸になる」思い込み・ワースト1Photo: Adobe Stock

すべきではない思い込み

「嫌なことはやらなくていい」

そう思うと、人生は楽になるように思える。

確かに、無理をしすぎる必要はない。
苦手な人と無理に付き合う必要もなければ、好きでもないことを続ける必要もない。

だが、多くの人が見落としていることがある。

人生には、「嫌だけれど避けられないこと」も存在するということだ。

面倒な手続き。気が重い連絡。耳の痛い話し合い。

こうしたことを避け続けると、その瞬間は楽になる。
しかし、その代わりに不安やストレスは消えず、頭の片隅に居座り続ける。

そして気づけば、「やらなければならないこと」に追われる毎日になってしまう。

人生が充実している人は、嫌なことがない人ではない。
嫌なことを先延ばしにせず、必要なものはきちんと片づけている人だ。

嫌なことを先延ばしにしない

そのために役立つのが、次の方法である。

「嫌だけどやらなければならないことリスト」をつくる

やりたくないことがたくさんありすぎて、どうすればいいかわからないときは、「嫌だけどやらなければならないことリスト」をつくればいい。このリストは、まさにその名の通りのものだ。ToDoリストと似ているが、「嫌だけどやらなければならないこと」に特化している点が違う。このリストに含まれる典型的な項目には、返信の期限が迫っているメールへの対応、同僚への愛情はあるがダメ出し的な意味合いもあるフィードバック、避け続けてきた請求書の処理などがある。このリストは自分のためだけのものだ。時間を取って、思いつくことを何でも書き出してみよう。
項目は、「連絡しなければならない相手」や「やらなければならない用事」などに分類できるかもしれない。いずれにしても、「嫌だけどやらなければならないこと」が共通点になる。リストができたら、まとまった時間(30分程度、タスクの内容によってはそれ以上)をかけて、このリストにある項目を集中的に片付けていこう。今すぐにできないことは、やるべき日時を決めて予定表に書き込んでおこう。嫌なことに取り組むのはつらい。でも、それらを片付けてしまえば、爽快な気分になれる。「嫌だけどやらなければならないこと」の実行を先送りし続けてしまわないように、30分間だけ、集中して一気にやってしまおう。集中してやってしまえば、意外に多くの項目を減らすことができる。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

避けられる嫌なことまで無理に引き受ける必要はない。
だが、「嫌だから」という理由だけで必要なことから逃げ続けると、人生は少しずつ苦しくなっていく。

なぜなら、本当に人を疲れさせるのは、嫌なことそのものではなく、「やらなければならない」と思い続ける状態だからだ。
一方で、気が重かった用事を終えたあと、不思議なほど気持ちが軽くなった経験はないだろうか。

嫌なことは、放置すると大きくなる。
だが、向き合えば意外と早く終わる。

人生を不幸にするのは、「嫌なことがあること」ではない。
「嫌なことは避ければいい」と思い込み、先送りし続けることなのである。

(本稿は、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の発売を記念したオリジナル記事です)