「人生が苦しくなる」要因とは?
人生は、思っているよりもずっと短い。限られた時間を「自分第一」で生きるためにはどうしたらいいのだろうか? 本記事では、「一度きりの人生を自分のために使う」ことを実現するヒントを紹介する。
(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・佐藤里咲)

「人生が苦しくなる」要因・ワースト1Photo: Adobe Stock

「頑張りすぎ」で人生が苦しくなる

「頑張ることは大切だ」そう言われると、多くの人はうなずくだろう。

そして真面目な人ほど、今日も全力。明日も全力。毎日100パーセント。
そんな生き方を目指してしまう。

だが、ここに大きな落とし穴がある。

人間は機械ではない。
どれだけ能力が高い人でも、集中力や体力には波がある。

それなのに、毎日同じように頑張ろうとすると、少しずつ疲労が積み重なっていく。

最初は気合いで乗り切れるかもしれない。
しかし気づかないうちに集中力が落ち、楽しめていたことまで苦しくなってしまう。

人生が充実している人は、常に全力を出している人ではない。
自分の状態を観察し、「今は進むべきか、休むべきか」を判断している人だ。

自分の集中と疲労を理解しよう

そのために役立つのが、次の考え方である。

自分の集中と疲労の状態を、「青信号」「黄信号」「赤信号」の3つのゾーンに当てはめて管理するのだ。
・青信号:フロー状態またはハイパーフォーカス状態
あなたは効率的かつ効果的に作業している。活力に満ち、目の前の作業に集中していて、生産的である。この状態は、安全に前進できることを示す青信号に似ている。このゾーンにいるときは、思いきり楽しもう。ただし、気を散らすものには注意すること。気がつくと、役に立たないもの、有益でないものに集中力を向けてしまっていることも大いにあり得るからだ。
・黄信号:危険ゾーン
ある程度の作業はこなせるが、疲労や過労の兆候に気づいていない可能性がある。黄いようにするための警告だ。無理せずにいこう。
・赤信号:限界状態
心身の疲労が蓄積し、生産性が低下している。このゾーンに入っていると思ったら、停止すること。休息し、体力を回復させ、仕事量を見直して、また青のゾーンに戻れるようにしよう。赤のゾーンにいるときに無理をして集中しようとすると、逆効果になる。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

人生を苦しくするのは、頑張ることそのものではない。
「いつでも100パーセントで動ける」と思い込むことだ。

青信号のときは思いきり進めばいい。
だが、黄信号や赤信号が出ているのに無理を続ければ、いずれ心も体も動かなくなる。

本当に長く活躍する人は、自分を追い込み続ける人ではない。
疲労のサインに気づき、休むべきときに休める人である。

人生は短距離走ではなく、長い旅だ。

だからこそ大切なのは、毎日全力で走ることではない。
自分の状態を見極めながら、無理なく前へ進み続けることなのである。

(本稿は、『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』の発売を記念したオリジナル記事です)