結婚願望を持つ人は高水準だが
願望が叶うとは限らない現実
では、なぜ結婚が減っているのだろうか。国立社会保障・人口問題研究所の調査によると、未婚者の結婚願望は、昔に比べれば低下傾向にあるが、それでもなお男女とも高水準(8割以上)である(図表1-2-4)。この調査結果をもって、「人々の結婚願望自体は低下していない。問題はこうした結婚願望を現実の結婚につなげられない社会の在り方なので、そこを改善するべきだ」と主張する有識者も多い。
確かに今でも8割以上の人が結婚願望を有しているわけなので、願望が現実にならないことに対する対処が必要なのは確かだろう。実際、こうした主張に沿う形で、政府や地方自治体は各種の結婚推進策(結婚助成金や「街コン」開催など)に取り組んできた(が、残念ながら今のところあまり効果は出ていない)。
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結婚願望を持つ人の割合が高水準であるのも事実である一方、「一生結婚するつもりはない」人が昔に比べれば数倍に増えているのもまた事実である(図表1-2-5)。したがって、仮に結婚願望を持つ人が今よりも高い確率で結婚できるようになったとしても、やはり婚姻率は昔に比べて低下した状態が続くし、それゆえ少子化トレンドをひっくり返すことは現実的に不可能に近い。この点、結婚願望が低下している背景についても検討する必要があると言える。
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