食べ残しの原因は、ご飯茶碗の「色」だった!?

「何よりも白いご飯が好き!」と言っていた元気なおじいちゃんが、ご飯を残すようになりました。どうして食欲がなくなったのかと心配していたところ、驚きの理由が。加齢による視力低下で、白いご飯茶碗の中にある白いご飯が見えづらくなり、食べ残しが出るようになっていたのです。

 内側が黒色のご飯茶碗に変えたら、全部きれいに食べられるようになりました。

 こんなふうに、高齢者の暮らしを「色」で支える工夫をお教えしましょう。

 たとえば、ご飯茶碗、主菜を入れる皿、副菜の小鉢、汁物椀の色を決めておく。

「次は赤い茶碗の汁を飲もう」など、食事がスムーズになります。そばで見守る私たちも、「緑のお皿の煮魚、おいしいですよ。骨が大変なら取りましょうか?」など、サポートするときに役立ちます。

 一般に年を取って、目の水晶体が黄変した際にも認識しやすいのは、濃く鮮やかな赤やオレンジ、緑などだそうです。食器選びのときの参考にしてください。

 また、食器とテーブルクロスやランチョンマットを、同系色にするのは×。食器を迷わず手に取ったり、箸を伸ばしたりできるよう、コントラストをつけると◎。

 色が効果を生むのはトイレでも。トイレ本体の色の多くは、白や薄いベージュや水色など。床のタイルやクッションマットなども、同じような色合いか木目あたりでは? そこで、高齢者が腰を下ろすべき便座カバーは濃い色にして識別しやすくしましょう。便座に正しく座りやすくなり、周囲が汚れるのも防げます。
階段でも同じく、メリハリのある色使いに。

 足を下ろす踏板の端に、はっきりした色の滑り止めを貼る、階段の壁と手すりの色を変えるなど、一目瞭然の色の違いで、踏み外し事故を防止しましょう。