今日会った人の名前を書くだけの「人日記」という新しい習慣を始めてみませんか。この1週間、1ヶ月で会った人を振り返ったり、これから会う予定の人を記入するだけで、人間関係の不安が和らぎます。本記事では、新刊『人日記』(内山厳・著)から、人日記を書くときの5つのルールをお送りします。

【不安が和らぐ】「今日会った人」の名前を書く習慣Photo: Adobe Stock

名前を書くときの5つのルール

名前を書くのは、「人日記」の核となる部分です。では、会った人の名前をどう記録していくか。私が試行錯誤の末にたどり着いた、シンプルだけれど強力な5つのルールをご紹介します。

ルール① 名前は漢字で書く

日本人の名前は、「音」で記憶するより「ビジュアル(絵)」を重視したほうが覚えやすいと実感しています。
ひらがなやカタカナは「音」の記録ですが、漢字は「形」に意味を持つため、画像として記憶しやすいからです。
また、名刺を見ながら、あるいはZoomの表示名をメモしながら、意識して「この字だな」と漢字で書き記す行為そのものが、相手の存在を頭に刻み込む「復習」作業になります。
「字」と決めていますが、色や太さの違いは自分の好みで決めるといいでしょう。

月末に「人日記」のシートを眺めたとき、太字が多ければ「今月は新しい出会いに恵まれたな」とわかります。逆に、細字ばかりであれば、「最近、新規のお客様や新しい出会いが少ないな」と自覚することができます。
このように、名前の色やフォントで会った人の区別をしておくと、自分の行動パターンを知り、改善するための客観的な指標となります。

ルール② 珍しい名前、間違えそうな名前は読み仮名も書く

第1章でお伝えした「防御型」の動機づけ、すなわち「失敗を避ける」ために、名前の読み方や漢字の間違いに気をつけることは重要なルールです。

「たかが名前の読み(書き)間違いくらいで」と思うかもしれません。相手も同じように、いい意味で鈍感で気にしない人であれば問題ないでしょう。

しかし、名前を間違えられると「自分は大切にされていない」と感じる人は意外に多く、非常にデリケートな問題なのです。

たとえば、「斉藤」さんか「齋藤」さんか、「ヤマザキ」さんか「ヤマサキ」さんか。どちらなのかわからないときや、自信がないときは、必ず名刺を確認して、読み仮名を( )に併記しておきましょう。
私は、読み方のアクセントが特徴的な名前も、どこにアクセントを置くか記録しています。

ルール③ オンラインや電話で話した人の名前は「赤字」にする

これは「人日記」の振り返りのためのルールです。対面でのコミュニケーション(黒字)と、オンラインや電話でのコミュニケーション(赤字)を色分けする。それで、その月の働き方やコミュニケーションの質のバランスが一目でわかります。

「今月は黒字だらけだ。だいぶ疲れているのは、対面で会った人との突発的な雑談や気遣いをする時間が長かったからかもしれない」
「今月は赤字が多いから、上司に相談したり、同僚や友人とおしゃべりしたりする時間がほとんどなくて寂しかったな」

そんな自己分析も可能になります。

ルール④ 初対面の人は「太字・青字」で区別する

初対面の人と既知の人の区別をしておくルールも、「人日記」の振り返りの際に大いに役立ちます。私は、対面での初対面は「青太字」、オンラインや電話での初対面は「赤太字」と決めていますが、色や太さの違いは自分の好みで決めるといいでしょう。

月末に「人日記」のシートを眺めたとき、太字が多ければ「今月は新しい出会いに恵まれたな」とわかります。逆に、細字ばかりであれば、「最近、新規のお客様や新しい出会いが少ないな」と自覚することができます。
このように、名前の色やフォントで会った人の区別をしておくと、自分の行動パターンを知り、改善するための客観的な指標となります。

ルール⑤ 毎日会う人は記録しない。ただし例外もあり

「人日記」は、毎日会う人を書く必要はありません。これも、継続するための重要なルールの一つです。ただ義務的に、毎日必ず顔を合わせる家族や、職場の同僚、上司の名前をいちいち書いていたら、それは単なる「作業」になってしまいます。すぐに面倒になってしまうでしょう。

(本記事は『人日記 1日1分、会った人の名前を書く』の一部を抜粋・編集したものです)