<折檻(せっかん)状 意訳(1)>
◆お前たち親子(信盛、信栄)は天王寺城に5年もいながら何の功績も挙げていない。
◆大敵である石山本願寺と戦いもせず調略もしかけず、ただ城の守りを固めて傍観しているとは浅はか極まりない。
◆明智光秀も羽柴秀吉も活躍は目覚ましい。池田恒興も花隈城攻略の功を挙げた。何もしていないお前は彼らを見習い、働いてみせよ。
◆柴田勝家は「手柄がない」と評判が悪くなると発起し、加賀に攻め入り平定してみせたぞ。
◆まともな戦果が挙げられないのであれば、調略を試みるなどやりようはあるだろう。それも出来ないのなら意見の一つでも求めるべきだ。それすらしないお前の5年間は怠慢以外の何物でもない。
◆お前たち親子(信盛、信栄)は天王寺城に5年もいながら何の功績も挙げていない。
◆大敵である石山本願寺と戦いもせず調略もしかけず、ただ城の守りを固めて傍観しているとは浅はか極まりない。
◆明智光秀も羽柴秀吉も活躍は目覚ましい。池田恒興も花隈城攻略の功を挙げた。何もしていないお前は彼らを見習い、働いてみせよ。
◆柴田勝家は「手柄がない」と評判が悪くなると発起し、加賀に攻め入り平定してみせたぞ。
◆まともな戦果が挙げられないのであれば、調略を試みるなどやりようはあるだろう。それも出来ないのなら意見の一つでも求めるべきだ。それすらしないお前の5年間は怠慢以外の何物でもない。
ここまでは極めて具体的です。信盛は当時、信長に敵対する本願寺攻めの総大将に命じられていました。強敵とはいえ結果がイマイチだったのは事実ではあります。
<折檻(せっかん)状 意訳(2)>
◆ろくな働きもできないのに、言い訳ばかり並べているではないか。
◆お前には特別待遇を与え、多数の家来をつけている。お前自身の部下も合わせれば、石山本願寺を攻略できないはずがない。
◆水野信元処罰後の領地も与えてやったのに、水野の旧臣を追放するとは。しかもその分の家臣補充もしない。水野旧領を信盛の直轄として収益を貪(むさぼ)るとは言語道断だ。
◆領地として与えた山崎においても、まったく同じことをしている。
◆私腹を肥やすことばかり考えているお前の醜態は中国、朝鮮、南蛮(欧州)にまで聞こえている。
◆ろくな働きもできないのに、言い訳ばかり並べているではないか。
◆お前には特別待遇を与え、多数の家来をつけている。お前自身の部下も合わせれば、石山本願寺を攻略できないはずがない。
◆水野信元処罰後の領地も与えてやったのに、水野の旧臣を追放するとは。しかもその分の家臣補充もしない。水野旧領を信盛の直轄として収益を貪(むさぼ)るとは言語道断だ。
◆領地として与えた山崎においても、まったく同じことをしている。
◆私腹を肥やすことばかり考えているお前の醜態は中国、朝鮮、南蛮(欧州)にまで聞こえている。
実力を褒めているようにみせて、「結局、それを生かしきれていないではないか」と上げて落とすパターン。最後の1条に至っては、とんだ誇大妄想です……。
もはや誰にも止められない信長
怒りのボルテージはマックスに
信長、書いているうちにさらにヒートアップしてきたのか、その先はこう続きます。
<折檻(せっかん)状 意訳(3)>
◆先ごろの朝倉氏攻略戦ではお前の見通しの甘さを叱った。するとお前は反省するどころか自分が正しいと逆ギレしている。私の面目は丸つぶれだ。
◆お前だけでなく息子の体たらくも挙げればきりがない。
◆強欲で、気難しい性格で、人材登用力もない。しかもいい加減な対応しかしない。親子そろって武士道をわかっていない。
◆せっかく与えてやった領土を浪費している。
◆息子の信栄は傲慢(ごうまん)で、家臣たちが遠慮するしかなくなっている。
◆先ごろの朝倉氏攻略戦ではお前の見通しの甘さを叱った。するとお前は反省するどころか自分が正しいと逆ギレしている。私の面目は丸つぶれだ。
◆お前だけでなく息子の体たらくも挙げればきりがない。
◆強欲で、気難しい性格で、人材登用力もない。しかもいい加減な対応しかしない。親子そろって武士道をわかっていない。
◆せっかく与えてやった領土を浪費している。
◆息子の信栄は傲慢(ごうまん)で、家臣たちが遠慮するしかなくなっている。
「朝倉氏攻略戦の逆ギレ」とは、1573(天正元)年、敗走する敵の追撃を怠ったことを「ぬるい」と叱責(しっせき)され、涙ながらに「そう言われても、我らほどの優秀な家臣団はいませんよ」と反論したことを指しています。その他は(2)とほぼ同じ批判の言い換えです。さらに。







