【リ・ソンウェイ先生からの回答】

リ・ソンウェイ
1985年生まれ、中国・四川省出身。北京大学臨床心理学博士。2007年より北京大学校医院心理カウンセリングセンターおよび北京大学学生心理健康教育カウンセリングセンターでカウンセラーを務める。認知行動療法と家族療法が専門。現在はフリーの心理カウンセラー、作家として活動するほか、清華大学をはじめとする各大学で心理学講座を受け持ち、人気講師として名高い。著書に『5%の変化――自分を変える「小さな実験」』がある。

 もちろんお手伝いします。

 しかし、あやうくあなたに説き伏せられてしまうところでした。あなたが挙げている「変わりようがない理由」は、どれも説得力があるからです。

 もしかすると、あなたは本当になすすべがなく、変わる余地はほとんどないのかもしれません。

 今、私が「ほとんど」と言ったのは、もしかすると変われる余白がほんの少しあるかもしれないからです。

 そんなわずかな可能性なんて何の役にも立たない――あなたはそう思うかもしれません。しかし、たとえあなたが100%の変化を望んだとしても、今の状況から考えれば、実際に起こせる変化はせいぜい5%でしょう。

 けれども、その5%で十分なのです。もしあなたが、完璧で永続的な変化を強く求め続けるなら、挫折や落胆、自己否定に押しつぶされてしまうでしょう。そして結局、5%の変化さえ起こせなくなります。得られる変化は0%です。

 ですから、まずは5%を目指してみましょう。

 これから1週間、生活の大部分は変えなくて構いません。「いつもどおりの状態」を維持してください。変わろうとする努力は、基本的に何もしないでください。

 ただし、毎日1時間だけは例外です。その時間だけは、ご自身の変化につながる行動のために使ってください。たとえば、ご両親との関係を見直すことでもいいし、転職について考えることでもいい。あるいは、新しいスキルを学び始めることでも構いません。

 つまり、ほとんど変わらない生活を送りながら、毎日1時間だけ変わることに使うのです。ただし、決して1時間(5%)を超えてはいけません。

「そんなに少ししか変われないのなら、かえって絶望してしまう。いっそ何も変わらないほうがましではないか」と思うかもしれません。

 もしあなたがそう感じるなら、無理に変わろうとしなくても構いません。選ぶのはあなたです。1日1時間だけの変化を試してみるか、それともまったく変わらないままでいるか。

 あなたからの報告を楽しみにしています。