中外製薬、協和キリン、旭化成セラピューティクス…製薬研究所が続々「首都圏回帰」する深い理由横浜ビジネスパーク(YBP)は、横浜駅、新横浜駅も便がいい Photo:医薬経済社
*本記事は医薬経済ONLINEからの転載です。

 相模鉄道本線・天王町駅から早足で行くこと5分超。公園と住宅街を抜けた先に瀟洒な建物群が見える。横浜市保土ケ谷区に立地する横浜ビジネスパーク(YBP)だ。野村不動産が手掛ける賃貸オフィス物件で、バブル期の空気が色濃く残る90年代初めに完成したためか、敷地内にはさまざまな彫刻群もあり、独特の雰囲気を放つ。ここが現在計画中の協和キリンの研究所の移転先となる。

 戦前、現在のアサヒグループホールディングスなどの源流のひとつとなる東京麦酒の工場がここにはあった。その後、日本硝子(現・日本山村硝子)の横浜工場となり、戦後まで瓶工場として操業。そして、85年の工場閉鎖に伴う跡地活用として生まれたのがYBPだ。

 キリンホールディングスを親会社とする協和キリンがYBPを選んだのはもちろんビールつながりということではないはず。日本医師会の宮川政昭常任理事が経営するクリニックが歩いて10分もかからない場所にあるというのも関係ないだろう。