男性2位の長野県は「長寿県」として有名だが、男性の平均寿命が長いため、実は「日常生活に制限がある期間」そのものは男性で9.47年と、最も短い青森県(7.14年)より2年以上も長くなっている。
青森県は平均寿命が全国最下位の「短命県」として有名なため、単純比較することは難しいが、長野県は平均寿命が長いため、健康寿命との差も長く出やすい面がある。
一方で、健康寿命が短いがゆえに、日常生活に制限なく暮らせる期間も短くなっている都道府県も多く存在する。男性であれば、制限がある期間が最も長い兵庫県、同3位の京都府、同4位の広島県、同6位の東京都などは、すべて健康寿命ランキングでもワースト20に入っている。5位は岡山県だった。
女性も顕著だ。日常生活に制限がある期間が最も長くなってしまっている神奈川県は、健康寿命においてもワースト3位。次いでこの制限期間が長い奈良県も同様に健康寿命はワースト6位、ほかにも日常生活に制限がある期間3位の兵庫県、4位の宮城県や、徳島県、沖縄県がどちらのランキングでも下位となっている。5位は鳥取県だった。
日常生活に制限なく暮らせる期間の短さは、個人の幸福度だけでなく、残された家族の介護負担や、地域の医療・介護負担にも影響を与える可能性がある。
今回公表された数値は調査を基にした推計値であり、わずかな順位差だけで各県の健康状態を断定できるものではないし、単に都道府県を評価する「通信簿」ではない。しかし、私たちがこれから迎える「老後」という現実のリアルな予兆の一つであるといえるのではないか。









