笑顔で握手を交わすビジネスパーソン写真はイメージです Photo:PIXTA

いわゆる「いいキャリア」とは何だろうか?仕事への意欲が高く優秀でも、自分は何のために頑張っているのだろうと悩む人は少なくない。将来の選択肢や会社の目標に振り回されず、自分らしく働くコツを紹介する。※本稿は、退職学(R)研究家の佐野創太『70%で働く 「もっと頑張る」から脱出する働き方の思考法』(日経BP)の一部を抜粋・編集したものです。

いいキャリアとは
結局なんなのか

 仕事をしていると、まわりのペースに巻き込まれ、自分のやりたいことに手が回らなくなる瞬間があります。

 そこで、【主導権を取り戻す】をテーマに、「会社やまわりに合わせすぎている状態」から抜け出して、働き方の主導権を取り戻す方法をお伝えします。

「いいキャリアって、結局なんですかね」

 キャリア相談に来られる方から、こう尋ねられることがよくあります。

 この悩みは、「そもそもから考えたいタイプ」や「次は失敗できない」と、中長期で仕事を見ている人ほど抱えやすいものです。

 たとえば、「自由に働きたい」「家庭と仕事を両立したい」「出世もしたい」「好きなことを仕事にしたい」など、働き方の前提を見直したり理想を描いたりすればするほど、現実とのギャップが強く感じられて、「そもそもキャリアとは?」という問いに行き着いてしまうのです。

 採用と総務を兼務する相談者のKさんが、以前こんな話をしてくださいました。

「今思えば、キャリアのことを考えていなかった時期のほうがよかったです」