素晴らしい実行力のある人たちが常にチャンスに恵まれて、物事がうまくいくのはなぜなのか、その理由を知りたい人には教えよう。彼らの秘密兵器であり、他の人たちと大きく異なる点は、自分の人生で何が可能なのかについて、無意識に抱いている信念だ。

 そうした信念が、自分が目を覚ます時刻、どのように自分に語りかけて自己イメージを形成するか、犠牲を払う覚悟がどれだけあるか、その他諸々の、人生に関するすべてを決定づける。

心のブレーキが
夢の実現を妨げる

 信念を深めるためには、自分の夢や目標が、真の自分(すなわちどんな生き方を望むのか、そしてどういう人間になるべく定められているか)と確実に一致していることが大切だ。さもなければ、潜在意識に妨害される可能性がある。

 妨害が生じる理由は、どこかで自分が怖がっているせいだ。大きな目標を達成すると何か大事なものを(例えばあなたが喫煙者なら社会的な交流の場を)失ったり、自分の中で違和感を感じているものを(例えば名声とか、望まないのにネットで注目されるとか)を得るのではないかと心配しているからだ。

 私の場合を例にあげると、幼い子供の頃からずっと、NFLやNBAやMLBで大活躍する選手になりたいという夢を抱いていた。シカゴ・カブスにドラフト指名された時は、小学生の頃からの夢がまさにかなった瞬間だった。

 だが、私の父は厳格なアイルランド系カトリックであり、母は非常に自制心のある日本人だ。私は温かく育てられたが、我が家では富や名声を手にすることは(おそらくその通りだろうが)人の品性を危機にさらすと考えられていた。

 プロ契約を結んで間もなくのこと、それまでは経験したことがなかったにもかかわらず、私は視覚障害を発症した。動体視力の低下だと医者に診断されたが、発症の原因は医者にも説明がつかず、私は5年間の闘病を経て、結果的にキャリアを手放すことになった。