実はそれを当たり前のように実践しているのが、ドイツ人です。彼らは「休むこと」をサボりではなく、成果を最大化するための仕事の一部として扱っています。それが世界トップクラスの生産性を支えるシンプルな答えなのです。
意識的に休むからこそ
物事の突破口が生まれる
成果を上げるとなると、日本人の発想では農耕民族的なコツコツと積み上げ、コンスタントに何かに取り組むことを考えがちです。
日本人の得意とするやり方でもあると思うのですが、そうすると「休んでいるときにも何かを生み出している可能性がある」という考え方には、なかなかなりにくいのかもしれません。
仕事を進めなければならないのに、いいアイデアが浮かばないとき、日本人であれば、空き時間を使って無理に考えをひねり出したり、ミーティングを重ねてでも「成果につながる案」を絞り出そうとすることが多いでしょう。
一方、ドイツ人はおそらく、その時点では何もしません。
「アイデアが出ないうちは、何をやっても仕方がない」と考え、無理に手を動かしたり、意味のない対策を打とうとはしないのです。だからこそ、こういうときには休むことが物事を前に進めるきっかけになります。
もちろん、ドイツでも割り切って作業的に働く人や、職種によってこうしたスタイルが合わない人もいます。しかし、新しいものを生み出す仕事や、問題解決が求められる職種では、必ずしもデスクや現場だけで課題が解決するわけではありません。むしろ、意識的に休むからこそ、突破口が生まれることがあるのです。
意外かもしれませんが、脳は「何もしていないとき」にこそ、一番エネルギーを使っているという研究結果があります。
休んでいるときにも
脳は働いている
ワシントン大学の神経科学者、マーカス・レイクル博士の研究によると、脳のエネルギー消費の大部分は、私たちが特別な作業をしていない安静時にすでに使われているといいます。
たとえば、メールを書いたり、家事をこなしたり、新しい課題に取り組むときに使われるエネルギーは、ほんの5~10%ほど。脳のエネルギーの大部分、およそ90~95%は、何も特別な作業をしていない安静時に使われていることが分かったそうです。







