再雇用やビジネス協業だけが目的ではない
三菱UFJ銀行と三菱UFJ信託銀行が開催した合同ビジネス交流会には、両社合わせて約50名のアルムナイが参加。アルムナイ側からは事業責任者やスタートアップ経営者も多く集まり、企業側は人事部門のほか、新規取引開拓・新規事業開発・スタートアップ支援の各部門が参加しました。グループ2社の合同開催にしたことで、より幅広い業界・領域で活躍するアルムナイが集い、新たなつながりや知見共有が生まれています。また、参加者の関心に応じてビジネス面での情報交換に加え、再入社も含むキャリアに関する対話も行われるなど、アルムナイとの継続的な関係構築につながっています。
コミュニティを持続的に運営するうえでは、企業主導のみならずアルムナイ自身が主体的に関わる仕組みづくりも重要です。アルムナイネットワークの活動を応援する「サポーター」としてアルムナイを司会に起用するなど、運営に巻き込む設計は、企業側の負担軽減にとどまらず、コミュニティの自律性を高める点でも有効です。人事部門が全てを抱え込まず、アルムナイや他部署を巻き込む仕組みを構築することが、長期的な運営の持続性につながります。
三井住友海上社のアルムナイ・ミートアップは、2023年から毎年対面で開催され、恒例行事として定着しつつあります。アルムナイ側の「サポーター」が企画・運営に関わり、2025年にはアルムナイによるピッチ発表も実施。実際にネットワークを起点としたビジネス連携事例も生まれています。アルムナイを「貢献者」として巻き込む設計が、担当者が変わっても止まらないコミュニティの継続性を支えています。
アルムナイイベントというと、再雇用やビジネス協業ばかりが目的と思われがちですが、ドリームインキュベータ社が実施する「DIalog」は、目的を「現役社員の学び」と「社内コミュニケーションの一部」と位置づけます。自主的に参加をする社員に対して、ビジネスの最前線で挑戦を続けるアルムナイが自らの経験や知見を共有するこの形は、「ビジネスプロデュース」という独自のアプローチを取るドリームインキュベータ社ならではの重要な「知の循環」の一つとなっています。再雇用やビジネス協業だけがアルムナイイベントの成果ではない、という好例です。







