「細かすぎる上司」が
机に置くと激怒したモノ
僕が見るに、若いビジネスパーソンでもそんな同調圧力に簡単に屈してしまう人や、同調圧力の存在に気づくことさえできていない人がたくさんいます。不幸なことに、子どものころから狭い価値観を持ったオッサンたちにルールや慣例を強制されて、思考停止のまま高校、大学まで進んでしまったからなのでしょう。
あるいは「従っておいたほうが、結果的にラクして生きられる」と、本能的に感じ取ってしまうこともあるのかもしれません。
僕の同調圧力との戦いは、若いころにプログラマーとして働いていたときも続きました。
僕の経歴はちょっと変わっています。2020年の夏までマイクロソフトでマネジメントをする立場にいましたが、もともとはプログラマーとしてキャリアをスタートさせました。
このように書くと、「上昇志向が強かったのか」と思われることもあるのですが、まったくそんなことはありません。むしろ、役職という会社から与えられたものに依存するのはカッコ悪いと思っていたほどです。
就職活動でもそんな傾向がありました。ある企業から内定を得ましたが、「社名だけで選ぶのは何か違う」「僕自身が“何者か”になりたい」と急に感じ出して、大学4年生の年末に内定を辞退しました。そして卒業間際に飛び込んだのが、ある生命保険会社のIT子会社でした。そこで、プログラマーになったのです。
その会社で今でもよく覚えている出来事があります。MDウォークマン(ちょっと懐かしい名称ですね)にまつわるとある事件。僕はあるとき、イヤホンを耳につけず、MDウォークマンをただ机の上に置いて仕事をしていました。
すると、上司がこんなことを言ったのです。
「仕事に関係ないものを机の上に置くんじゃない」
一瞬、意味がわかりませんでした。机の上にあるウォークマンと、引き出しに入っているウォークマンとでは、科学的にどんな違いがあるのかまったく理解できなかったからです。だから、僕は素直に訊ねました。
上司「仕事に関係ないからだ」
僕「だから、机の上にあることでどんな影響があるのですか」
上司「黙れ、ダメなものはダメだ。しまえ」







