理不尽すぎる!優秀な若手が見放した「細かすぎる上司」…机に置くだけで叱られた意外なもの写真はイメージです Photo:PIXTA

ムダな会議、ムダな残業、ムダな気づかいに振り回されないためには、どうすればいいのか――。こんな悩みを解消するための具体的な技術を、元・日本マイクロソフト業務執行役員、澤円さんの著書『思考をアップデートする全技術』(アスコム)から一部抜粋して特別公開します。今回は「ビジネスにおける『ムダな慣例』と、その対処法」について解説します。

同調圧力が蔓延している
環境から去るのも手

 ビジネスの現場では意味のないルールや慣例がまかり通っています。

 過剰接待やパワハラまがいの振る舞い、男女差別などが日常的に行われているのです。そんな世界で、僕たちはどのように行動していけばいいのでしょうか?

 まずお伝えしたいのは、そんなルールや慣例、前例や過去の価値観などによる「同調圧力」には、まったく価値がないということです。

 そして、できるならそれに対して声を上げてほしい。あるいは、その価値観に同調できないと思ったら、すぐにその場から逃げることも大いにありでしょう。なぜなら、他者を変えることはかなり大変だからです。

 オッサンたちを変えることに貴重な時間を割くくらいなら、自分の立ち位置を変えていくほうが良い選択肢になるでしょう。疑問を感じたら自分の立ち位置をあらためて決め直したり、自分の振る舞いを変えてみたりする。それでごちゃごちゃ言われるなら、その場を去ることは1つの方法だと思います。

 僕もこれまで、同調圧力が強い場所とはできるだけ距離を置いてきました。ずいぶん前のことですが、中学校の夏期講習もそうでした。スパルタであることに美徳を感じている教師だったので、2日目から行くのをやめました。単純に「この人からは、何も教わりたくない」と思ったのです。

 ただ、こうした行動は意外と勇気がいるものです。

 日本では、小学生のころから学校やクラスのルールを厳守することを徹底され、同調圧力がすさまじい教育を受けさせられるため、「いったん、決められたことに異を唱える」という発想がそもそも生まれにくくなっているからです。

 同調圧力は、そんな思考停止状態の人たちが集まるとさらに強まります。

 考える力を失って「あの人は教師で、あの人の言うことが絶対だから」という状態になると、どんなに暴力的な教師にも我慢することになり、結果としてその教師の発言力がますます強まっていきます。