「些細なことで悩みすぎる」「もしかしてHSP(Highly Sensitive Person=とても敏感な人)?」とモヤモヤしていませんか? 実は、繊細さは病気ではなく誰にでもあり、大雑把な人でも特定の分野では「繊細さん」になり得ます。では、そんなくよくよしがちな私たちがたくましく生き抜くには? 無理に性格を変えず、自分の個性に環境を最適化して毎日をグッと楽にする2つのアプローチを紹介します。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局・斎藤順)
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。

【精神科医が教える】繊細な人がたくましく生きるための方法・ベスト2Photo: Adobe Stock

「HSP」や「繊細さ」は病気ではありません

少し前に「HSP」という言葉が流行しました。診察に来られる方の中にも「自分がHSPかどうか診断してほしい」とおっしゃる方がいますが、これは診断基準や自律神経失調症のような病名ではありません。病気ではない以上、精神科で診断を下すことはできないのです。

そのため、今回お話しする「繊細さ」という言葉も、医学的な話ではありません。単に「繊細でしょうがない人」や「くよくよしがちな人」をひっくるめて、一般的な意味合いとして扱っていきます。

誰にでもある「特定の分野に対する繊細さ」

ちなみに、私自身の話を少しさせてください。私は普段、全く気にしないような図太い部分もある一方で、どうでもいいようなしょうもないところで、ひどくくよくよする傾向があります。

一番苦手なのがLINEです。メッセージを送った後、「返事が来るか来ないか」とモヤモヤしてしまいます。すぐ返信をくれる人もいれば、数日後に返す人、既読だけつける人、スタンプやリアクションだけで済ませる人など、ルールが統一されていませんよね。そのため、「なかなか既読がつかない」「返事が来ない」となると、「嫌われているのではないか」と悪い方向に考えてしまい、ずっとストレスを抱えてしまうのです。

大雑把な人であっても、すべてに対して大雑把なわけではなく、苦手なジャンルに対しては「繊細さん」になってしまうことがあります。皆さんも、1つや2つはそういった部分があるのではないでしょうか。

お花や絵、文学などの作品作りにおいて「繊細な表現」はポジティブな意味を持ちますが、自分自身の性格に向けられる場合の「繊細」は、「傷つきやすいから気遣ってあげて」といったネガティブなニュアンスを含みがちです。性格的には、ある程度おおらかであったほうが、確かに生きやすいのは事実です。

繊細な人がたくましく生きるための2つのアプローチ

では、そういった繊細なポイントを抱える人が、どうすればたくましく生きていけるのでしょうか。いきなり性格を変えて楽になるのは難しいため、次の2つの方法をおすすめします。