画像はイメージです。本記事で言及している中古車とは関係ありません Photo:PIXTA
中古車店でクルマを探していると、年式や走行距離のわりに、価格が“妙に安い”個体を見かけることがあります。「走行距離が少ないのに、この値段ならお買い得」と思うかもしれません。ですが、一見すると分からなくても、安さには何らかの理由があります。(モータージャーナリスト 鈴木ケンイチ)
走行距離が少なければOKなのか?
失敗しないために注意すべき点とは
中古車店でさまざまなクルマを見ていると、年式のわりに走行距離が少ないのに、なぜか低価格で売られている個体を目にすることがあります。
また、同じモデルで、年式や走行距離もほぼ同じなのに、価格が異なることもあります。
こうした際は、安価なクルマを買った方がおトクに感じるものですが、果たして本当に購入してよいのでしょうか?今回は“妙に安い”中古車の注意点を考えてみます。
中古車の価格を左右する要素は、大きく二つあります。一つ目は「人気」です。人気(需要)が高ければ値段は上がりますが、その逆もまたしかりです。
たとえ走行距離が短くても、人気のない車種・グレード・ボディカラーのモデルは中古車価格が安くなる傾向にあります。「スポーツカーなのにオートマチック車(AT)だから安い」など、愛好家の需要に合わないため中古車市場で高値が付きづらいクルマもあります。
あくまで筆者の見立てですが、日産「フェアレディZ」やダイハツ「コペン」のAT車は、そうした要因もあり、やや中古車価格が抑えられている印象です。
一方、ユーザー層の違いが関係しているのか、スズキの小型SUV「ジムニー」はマニュアル車(MT)が用意されているものの、AT車よりもMT車の方が中古車価格は低い印象です。
これらの事情を理解し、不人気であることを知った上で購入するのであれば何も問題ありません。ですが、買った後になって「自分のクルマが不人気モデルだった」と知るのは少しショックかもしれません。多少の下調べをしてから購入するのが“吉”です。
中古車の価格を左右する、もう一つの要素は「コンディション」です。状態が良い(消耗度が低い)ほど値段は上がりますが、その逆もまたしかりです。そして、中古車がどれだけ消耗しているのかを判断する目安となるのが、年式と走行距離です。
原則として、年式は新しいほど、走行距離は少ないほど、消耗度が低いと見なされます。同じ年式の同一モデルを比べた場合は、「走行距離の少ない中古車の方が状態は良い」と判断するのが一般的です。
ところが実際には、同じような年式・走行距離であっても、中古車の価格が異なる場合があります。こうした価格差には、目に見えないコンディションが影響しています。このため、価格が“妙に安い”中古車には、一見すると分からなくても、安くなる理由がどこかにあると考えた方がいいでしょう。







