語学や資格試験など、やろうと思っている勉強があるのに、気づけばSNSや動画をダラダラと見てしまう。どうすれば勉強にもっと集中できるのでしょうか。500万DLを突破したアプリ「集中」の開発者で、『脱スマホ術』の著者・戸田大介さんに、スマホ時間を減らし、勉強時間を増やすコツを聞きました。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

勉強が続く人と「いつも三日坊主で終わる人」の決定的な違い【語学も資格試験も】Photo: Adobe Stock

やる気はあっても、気づいたらスマホで時間を溶かしている

――「勉強しよう」という気持ちは、いつも頭の片隅にあるのですが、スマホを置いて勉強を始めるには、ものすごく時間がかかってしまいます。

戸田大介(以下、戸田):スマホには、私たちが思っている以上に強い誘惑があります。SNSや動画アプリは、一度見始めるとなかなかやめられないように設計されています。

 ですので、これは「やる気」や「気持ち」だけで解決できる話ではありません。スマホを使う環境を変えなければ、「勉強しよう」という気持ちはあっても、「またスマホで時間を溶かしてしまった」と後悔する状況に戻ってしまうのです。

 また、多くの人は、何かに触発されて気持ちが高まったときに、「英語の勉強を始めよう」「資格試験に挑戦しよう」と決意します。ところが、決意の力だけで行動を続けられるのは、ほんの一時です。

 英語を身につけたり、難関の資格試験に合格したりするには、長い時間がかかります。ある日、いつも以上に集中して数時間勉強できたとしても、翌日からまたスマホを見て過ごす日々に戻ってしまえば、成果は得られません。

 ですので、頑張って「勉強する日」を作るのではなく、「ふつうの一日」の中で時間の使い方を変えることができるかが重要です。

デフォルト設定のままだと、97%の人がスマホを見過ぎてしまう

――具体的には、どのような対策をすればよいのでしょうか。

戸田:ほとんどの人は、スマホをデフォルト設定のまま使っていると思います。そして、デフォルト設定のままだと、大半の人がスマホを見過ぎてしまいます。

デフォルト設定で使っている人の大半が、「スマホを見過ぎてしまうことがある」と回答デフォルト設定で使っている人の大半が、「スマホを見過ぎてしまうことがある」と回答

 まずは、「集中モード」に設定して、勉強中は通知が届かないようにするのがオススメです。そうすることで、「通知が届く→スマホを見てしまう」という状況は発生しません。通知を常にオフにする方法もありますが、それだと逆に気になってアプリを自ら開いたりしてしまうので、「勉強中だけ」くらいが現実的だと思います。

 また、動画アプリの自動再生をオフにするのも有効です。デフォルトだと、自動再生機能はオンになっているので、一度見始めると、次々と動画が流れてきて、「別に見なくてもいいけど、流れてきたから見る」という惰性でスマホ時間が伸びてしまいます。

 些細なことに思えるかもしれませんが、こうした設定を変えるだけでも、スマホを見る時間を減らす効果があります。1日単位で見れば、数十分から、多くても2時間くらいの違いにすぎないかもしれませんが、それが日常になれば、資格試験を突破するくらいの時間には、拍子抜けするほどあっさり達します

 私たちは、何か新しいことを始めようとするときに、劇的な変化をイメージしがちです。ですが、実際には、地味でも着実に効果のある対策を取り入れることが、結果的に大きな成果につながるのです。

――「よし、今日は頑張ろう」と思うよりも、「ふつうの日でも機能する現実的な対策」を仕込んでおくことが大事なのですね。

戸田:最初の一歩を踏み出す決意も、もちろん大切です。ただ、その一歩を踏み出した先にも、ふつうの日々は続いていきます。

 ふつうの一日の過ごし方を少しでも変えることができれば、その変化は時間とともに大きくなっていきます。

 ついスマホをダラダラ見てしまう後悔が多い人は、動画の自動再生や通知をオフにするなど、まずはスマホの設定を変えることから始めてみてほしいです。