動画を配信する時には、本編の前に次週予告を流す建付けにしていました。その予告編の視聴数のもっとも多いピーク時間帯が、配信が始まる週末ではなく、月曜のお昼に来ていた。若いアナリストは、「これ、子どもが見てるんじゃないかと思うんですけど」という仮説を出してきたのです。
どうして月曜のお昼に
視聴数が伸びるのか
そこから、みんなで推論を出し合っていきました。月曜のお昼に視聴数が伸びるということは、学校のお昼休みに見ているんじゃないか?でも、週末じゃなく、どうして月曜の昼休みに見るの?話し合った結果、そこで出た仮説は次のようなものでした。
リアリティショーの本質は恋愛なので、「誰のことが好き」とか、「あの人、嫌い」という話につながっていきがち。なので、少年少女の場合は、家でひとりで見るのではなく、友だちとみんなで、学校で、週明けの月曜のお昼休みに、先生に見つからないようにしつつ、ああだこうだ言いながら見ている――こんな画だったのです。
「お昼休みってことは、高校生が見るのかな?」と思っていましたが、アナリストは「もっと低い世代かもしれません」という見方をしていました。驚きましたね。こうした意見はテレビ局内部では聞けないもので、アプローチの違いが私にとっては新鮮でした。「Googleの人たちって、こういう発想で仕事を進めているんだな」と感じたものです。
この新しく想定した視聴者像のもと、チームでは次の手を打ちます。尺を長めにして、これまでよりもややセンセーショナルな映像を月曜のランチ前に投稿してみるか、という話になりました。タイミングとしては2クール目が終わる直前でした。
すると――。
数字がバーンとハネたんです。これは面白い結果が出たということで、視聴者の動向データを調査してみると、やはり中学生女子がコアターゲットだったことが明確になりました。
その結果に従って、編集する内容にも変化が出てきます。中学生を想定ターゲットとした上で、「好きなんだけど、言えない」とか、「出演者の男性がうじうじしているシーン」を印象的に挿入すると、それがまたウケるわけです。
ああ、配信ってこういうことなんだなと思いました。こりゃ、面白いなと。







