仕事も家庭も頑張っているのに、なぜか満たされない――そんな感覚を抱えていないだろうか。その原因は、自分のなかにある「男らしさ」と「女らしさ」のバランスが崩れていることにあるのかもしれない。この記事を読めば、性別に縛られず本当の自分を表現し、パートナーとの関係も人生そのものも豊かにするヒントが得られるはずだ。(構成:ダイヤモンド社書籍編集局)
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なぜ、満たされないのか?
仕事で成果を出し、経済的にも自立した。それなのに、心のどこかに空白を感じる。
あるいは家庭を大切にしているのに、活力が湧いてこない。こうした悩みは、あなたの努力が足りないからではない。誰もが持つ「男らしさ」と「女らしさ」のバランスが崩れているサインなのだ。
この問題を解き明かすのが、『一人になりたい男、話を聞いてほしい女』である。
本書は、男女がそれぞれ内側に「男らしい部分」と「女らしい部分」の両方を持っていると説く。かつては性別ごとの役割に縛られていた私たちが、いま本当の自分を表現できる時代に入ったというのだ。
本書によれば、抑えてきた自分を解放することには大きな意味がある。著者は次のように述べる。この視点を知るだけで、日々の漠然とした生きづらさの正体が見えてくるだろう。
誰もが「男らしさ」「女らしさ」の両方を持っている
本書が示すのは、「男だから」「女だから」という枠組みそのものを見直す視点だ。
男性のなかにも「信頼」や「共生」といった女らしい性質があり、女性のなかにも「自信」や「自立」といった男らしい性質がある。どちらか一方だけの人間などいない。
しかも、そのバランスは一生同じではない。本書によれば、独身のときは自ずと「自立」が、結婚すると「共生」が表れやすくなるなど、人生のステージや状況に応じて変わっていく。
仕事の場面では男らしさが、子どもと過ごす時間には女らしさが自然と前に出る、というように。
つまり「こうあるべき」という思い込みこそが、私たちから活力を奪っていた。自分だけの独自のバランスを見つけることが、幸せへの第一歩になる。
バランスを取り戻すコツ
本書が警鐘を鳴らすのは、片方に偏りすぎる状態だ。たとえば女性が孤独から逃れようとして仕事にばかりエネルギーを注ぐと、かえって満たされなくなることがあるという。
男らしさに向かうほど、愛し愛されるという女らしさから遠ざかってしまうからだ。
これを避けるには、一方を発揮したあとに、意識してもう一方へ戻る習慣が役立つだろう。仕事で自立を出し切ったなら、家では人とつながる側面を大切にする、といった切り替えを心がけるとよいかもしれない。
自分に欠けたものを持つ相手に惹かれ合うのも、本書が示す重要なポイントだ。
パートナーとの違いは、埋め合うべき欠点ではなく、互いを成長させる資源なのである。この見方を持てるだけで、関係の摩擦は大きな学びの機会に変わっていく。
子育てにどう活かせるか?
この考え方は、子育でも力を発揮するだろう。
「男の子だから泣くな」「女の子だからおしとやかに」といった言葉は、子どもが本来持つ多様な性質を抑え込んでしまう危険があるからだ。
子どもが自分らしいバランスを育めるよう、性別の枠にとらわれず見守ることが大切かもしれない。
優しさを見せる男の子も、リーダーシップを発揮する女の子も、そのまま肯定してあげたい。それは親自身が自分のバランスを取り戻すことにもつながるはずだ。
性別で役割を決めつける時代は終わりつつある。本書が示す視点は、夫婦関係だけでなく、次の世代の生き方をも軽やかにしてくれる。まずは自分のなかにある両方の側面に、そっと目を向けてみてほしい。
(本記事は、書籍『一人になりたい男、話を聞いてほしい女』の一部を抜粋・編集したものです)




