評価ポイントは
納得感・楽しさ・安心感

 各ランキングのトップは、大規模部門ではディスコ、中規模部門ではフロンティアホールディングス、小規模部門では三条工務店だった。各社の評価ポイントは以下の通りだ。

・ディスコ(大規模1位)
 若手社員からは、とくに「報酬への納得感」「充実した福利厚生・社員へのメリット」「利益分配への納得感」に関する項目が高く評価された。成果がきちんと報われる仕組みが整っており、若手が将来への安心感を持ちながら働ける環境が特徴である。

・フロンティアホールディングス(中規模1位)
 若手社員からは、とくに「仕事の割り当てや人員配置への納得感」「仕事に行くことを楽しみにできる職場」「仕事に特別な意義を感じられること」に関する項目が高く評価された。一人ひとりの強みを生かした配置のもと、若手が日々の仕事に意味と楽しさを見いだしながら働ける環境が特徴である。

・三条工務店(小規模1位)
 若手社員からは、とくに「仕事に行くことを楽しみにできる職場」「報酬への納得感」「精神的に安心して働ける環境」に関する項目が高く評価された。地域に根ざした温かい職場風土のもと、公正な待遇と心理的安全性が両立しており、若手が毎日の仕事に前向きな気持ちで向き合える環境が特徴である。

若手は「すぐ辞める」だけではない
長期勤続志向が高まる

 近年は若手の早期離職や転職志向が注目されがちだが、実際には長く働きたいという意識も高まりつつある。

 22年版から26年版まで5年間継続して調査に参加した企業を分析したところ、「私は、この会社で長く働きたいと思う」と回答した割合は、25歳以下で9.1ポイント、26~34歳で6.6ポイント上昇した。

 この設問は、35歳以上と比べても若手(34歳以下)の変化がとくに大きかった項目の一つであり、60項目中トップ5に入った。

 今回の結果からは、若手の間で「転職を前提に働く」という意識だけでなく、現在の会社で成長し、貢献しながら長く働きたいという考え方が広がりつつあることがうかがえる。

若手ランキング企業では
約9割が「長く働きたい」

 今回の調査では、若手全体で「この会社で長く働きたい」という意向が高まっていることが確認された。

 GPTW調査で一定水準以上の働きがいが認められた「働きがい認定企業」(若手ランキング企業を除く)では、「私は、この会社で長く働きたいと思う」と回答した34歳以下の若手の平均肯定回答率は65.4%だった。

 一方、今回の若手ランキングに選出された企業では、その割合は85.9%に達し、その他の認定企業を20.5ポイント上回った。

 若手の働きがいが高い企業ほど、会社への愛着や長期的に働きたいという意識が強く形成されていることが分かる。

最も差がついたのは
「仕事に行くことが楽しみ」

 若手ランキング企業とその他の認定企業における34歳以下の回答を比較したところ、すべての企業規模でもっとも差が大きかった設問は、「この会社の人たちは、仕事に行くことを楽しみにしている」だった。

 この設問に肯定的に回答した若手は、若手ランキング企業では80.3%だったのに対し、その他の認定企業では54.7%にとどまり、その差は25.6ポイントに達した。

 若手の働きがいが高い企業では、制度や福利厚生の充実だけでなく、仕事そのものを前向きに捉えられる職場風土が醸成されていることがうかがえる。