*本稿は、現在発売中の紙媒体(雑誌)「息子・娘を入れたい会社2023」の「成功する就活への実践知識」を転載したものです。
徹底して自分を掘り下げ、社会人としての未来像を明確に描く自己分析手法「我究」で、これまでに1万人を内定に導いてきた就職支援スクールの我究館。館長の藤本健司氏に、その内容とツールである「我究図」の作成方法を聞いた。(まとめ/ライター 奥田由意)
自己分析の結果を相手に伝える
“我究”のすすめ
インターンシップ、選考面接、内定後の就職先選択と、就職活動の各フェーズで必要なのは、正しい自己分析です。おそらく、多くの学生にとって、自身の「人物」を評価される初めての経験となるのが、就活ではないでしょうか。
どんな職業に就くかを決めるには、これまでを振り返り、自分の考え方や行動の「コア(核心)」を検証して言語化する必要があります。採用面接では、志望企業の仕事を通じて、自分はどのような未来を実現したいのかを明確に伝える能力が求められます。
自分という人物を「能力」と「人間性」から語ることで、したい仕事、実現したい夢に「やりたい」「できる」という根拠が伴い、聞く人に説得力を与えます。
このように、自己分析から相手に伝えられる未来を描くプロセスを、私たちは「我究」と呼んでいます。そして、我究の成果を言語化するために「我究図」というツールを用います。
ここでは、我究図の構造、および作成のプロセスを簡単に説明していきましょう。