付き合い始めた頃のときめきが、結婚生活のなかでいつの間にか薄れてしまった――そんな夫婦のすれ違いに悩む人は多い。実は、情熱が長続きするかどうかは運や相性ではなく、男女の脳とホルモンの違いをどう活かすかで大きく変わるという。本記事では、その仕組みとともに、帰宅後すぐに実践できる、パートナーといつまでも惹かれ合うための具体的な方法を紹介する。(構成:ダイヤモンド社書籍編集局)
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情熱はなぜ薄れていくのか?
付き合い始めた頃の高揚感が、同棲や結婚を経て少しずつ消えていく。
愛情は残っているのに、ときめきだけが失われる――多くのカップルが直面する悩みではないだろうか。
これは珍しい現象ではない。恋に落ちた直後は脳内化学物質やホルモンが強く刺激されるが、相手に慣れるほどその刺激は減っていくからだ。では、情熱を長続きさせる方法はないのだろうか。
この問いに答えを示すのが、『一人になりたい男、話を聞いてほしい女』だ。著者は『ベスト・パートナーになるために』などで世界的に知られる心理学者ジョン・グレイ氏。
本書によると、男女の違いを理解し、「違いが相手を惹きつける」ことがカギだという。
男女は磁石のような関係
本書は、男女の関係を磁石にたとえて説明する。
男らしさをN極、女らしさをS極とすると、互いが異なる極に軸足を置いているとき、ふたりは惹きつけ合う。「男性的な男性」と「女性的な女性」が惹かれ合うのは、対極にある存在だからだ。
逆に、ふたりが同じ極に寄ってしまうと反発が生まれる。良き友人にはなれても、ロマンチックな感情は抱きにくいと著者は述べる。
パートナーへの魅力が薄れたと感じたら、ふたりの「磁極」が近づきすぎていないかを疑ってみるとよいかもしれない。
帰宅後がホルモン調整の鍵
では、具体的にどうすればいいのか。
本書が注目するのは、仕事を終えて家に帰った後の時間だ。このとき男性はテストステロン(男性ホルモン)を、女性はエストロゲン(女性ホルモン)を回復させることが重要だという。
職場で自立や積極性を発揮している女性は、抑えていた気持ちをパートナーに話すことで女らしさを取り戻しやすくなる。
それは同時に、男性が男らしさを回復する助けにもなると本書には書かれている。
つまり、男性の「傾聴」の姿勢と女性の「話す」行為は、互いの磁極を整え合う効果的な回復テクニックなのだ。
子育て家庭にも効く知恵
この知恵は、夫婦ふたりの関係だけでなく子育て家庭にも応用できるだろう。
共働きで時間に追われる夫婦こそ、帰宅後に「夫が聞き役に回り、妻が気持ちを吐き出す」数分間を持つことで、家庭全体の空気が安定するかもしれない。
親同士が惹かれ合い、穏やかに会話する姿は、子どもが将来築くパートナーシップの手本にもなるだろう。
男女の違いを責め合う材料にするのではなく、惹かれ合うための資源として活かす。その発想の転換が、家族の幸福を長く支えてくれるはずだ。




