圧倒的に人気です…上坂樹里が明かす『風、薫る』スタッフの〈推しキャラ〉『風、薫る』第12回より 写真提供:NHK

「役作りの方法」にも変化が

――ご自身がこの1年で変わったことはありますか。

 これだけひとつの役を長い間にするのは初めてで、その経験を通して、役作りの方法が変わりました。最初は自分目線で台本を読んでいたのですが、途中から直美として台本を読み込めるようになったんです。そこがすごく不思議な感じで。

 夫になる小川吾郎さん(甲斐翔真)とのシーンや実の母だった文さん(内田慈)とのシーンでも、自然と台本に書かれている心情が表情に出るようになりました。

 例えば、第17週で吾郎さんと話すシーンでは、監督に「直美が素で笑っているように見えた」に言われました。私はそれを意識してなかったので驚いたのですが、たぶん吾郎さんとの空気感で自然な笑顔が出たのだと思います。

――振り返って心に残っているシーンにはどんなものがありますか。

 印象に残ったシーンはたくさんあります。特に挙げるとすれば、第17週、直美の実の母親である文さんとのシーンや、第20週の吾郎さんという新しい家族(夫)ができたシーンです。ドラマの最初から直美を見てきた視聴者の方々や私自身が想像もできなかった新しい世界に飛び込んでいく直美の姿がとても印象深いです。

――直美を演じているときに大事にしていることを教えてください。

 どんなときでも、直美が看護婦として堂々と構えて看護をする、一定のペースをキープすることを心がけています。

――終盤に向かって直美はどんなところが変化したと思いますか。

 素直になりましたし、人当たりがよくなりました。直美はもとから、どんな困難な状況でも立ち向かう強さがあるのですが、看護婦になってからは、その強さを患者さんをはじめとした誰かのために使います。誰かのためになりたい、誰かを救いたいという気持ちが芽生えたことがひとつの成長だと思います。