『風、薫る』第49回より 写真提供:NHK
吾郎さんは
「誰よりも真っすぐで誠実でピュア」
――明治時代の女性の物語で、はじめてトレインドナースになった方がモデルになっています。ほかに、遊女の問題が描かれました。店から逃げても地獄、店に戻っても地獄、というようなセリフにはどういう印象を持ちましたか。
直美が女郎の夕凪と会ったとき、自分を捨てた母親が女郎だったことをわかっていました。母と同じ立場である夕凪と出会ったことで、母親に抱いていた、どちらかというと憎しみに近い気持ちに少し変化がありました。
夕凪のこれまでの生き方や考え方に触れたことで、苦労があったであろうこと、にもかかわらずちゃんと産んでくれたのだということに思いを馳せることができました。
逃げても地獄、戻っても地獄という言葉には、どれだけ貧しい女性が生きにくい社会だったのかと感じました。そんな状況を前にして、自分は何もできない、そのふがいなさみたいなのも強く感じました。
――夫になる小川吾郎を演じる甲斐翔真さんについてお話しください。
吾郎さんは、誰よりも真っすぐで誠実でピュアで、どこか放っておけない、そんな素敵な方です。
甲斐さんと初めて共演したシーンは第13週だったと思います。軍人の役なので、軍人所作指導の先生から話し方や立ち振る舞いを習いながら演じているとき、吾郎さんが一生懸命セリフを言っていて。その打ち込んでいる姿が印象的でした。
そのとき私はまだ小川吾郎という役がどういう人物かはっきり理解できていなかったので、甲斐さんが演じられている姿に吾郎と通じるものがあるような気がして、そこにすごく魅力を感じました。







