
「シエラを切って伸ばしただけでしょ?」そう言われるたび、ジムニーノマドのデザイナーは心の中で静かに首を振っていたという。 真四角に見えるジムニーノマドは、実は真上から見ると微妙に「尻すぼみ」している。誰にも気付かれないように、いくつもの曲線をそっと引き直していたデザイナーのこだわり、そしてテスラのサイバートラックと比べるとよくわかる「ジムニーらしさ」の正体とは?(コラムニスト フェルディナント・ヤマグチ)
ジムニーシエラを後ろに伸ばして、ドアを増やせばノマドになるか?
みなさまごきげんよう。
フェルディナント・ヤマグチでございます。
悪路に強い3ドアの軽自動車「ジムニー」の車体に、1.5Lのエンジンを搭載し、普通車枠まで拡幅したのが「ジムニーシエラ」。そのシエラに後席ドアを2枚加え、5ドア化を果たしたのが、この連載で追いかけてきた「ジムニーノマド」である。
ジムニー(公式サイトより)
ジムニーシエラ(公式サイトより)
ジムニーノマド(公式サイトより)
ノマドはシエラよりホイールベースが340mm長い。後席ドアを2枚増やしただけでなく、実はフロントドアも造り直している。これほどの大手術を施したにもかかわらず、ノマドは「シエラを無理やり引き伸ばした」感が全く出ていない。どこからどう見ても「ジムニー」だ。
シエラの真ん中をスパッと切り、340mm分の鉄板を継ぎ足し、後席ドアを2枚取り付ければ一丁上がり。素人はつい、そんな単純な姿を思い浮かべてしまう。
しかし、話はそんなに簡単ではないのだ。ジムニーノマドの開発者インタビュー最終回は、エクステリアデザインを担当した福島さんにお話を伺おう。







